2023年秋頃に「麻布台ヒルズ」が開業予定!
六本木ヒルズを企画運営した森ビルが総工費5800億円をかけた悲願のプロジェクトです。
麻布台ヒルズは日本一高い330mの超高層タワーや日本一高額な300億円のマンションなど話題。
施設内にはブランドショップやフードコート、チームラボボーダレス、高級ホテルなどを兼ねた複合商業施設です。
実は、麻布台ヒルズは自宅から目の前。
トップの写真はベランダから撮影しました。
話題の麻布台ヒルズの施設や主な特徴、工事中の様子などオリジナルの写真と共にご紹介していきたいと思います。
目次
日本一高い麻布台ヒルズの概要
「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」という計画は、「麻布台ヒルズ」という名称に2022年12月に決定しました。
麻布台ヒルズ概要
- 計画名称:虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業
- 所在地:東京都港区虎ノ門5丁目、麻布台1丁目、六本木3丁目
- 最寄駅:六本木一丁目駅・神谷町駅
- 開業時期:2023年秋頃
- ディベロッパー(企画運営):森ビル
- ゼネコン(建設会社)清水建設、三井住友建設、大林組など
ここは複数のエリアをまたがったロケーションです。
「麻布台ヒルズ」という名称は敷地面積の大部分が麻布台に位置している点が大きいです。
また、森ビルは「地区名+ヒルズ」という名称が伝統ですが、既に六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズのように地区名を使われていたこともあります。
麻布台ヒルズは「特定都市再生緊急整備地域」に指定されており、国際競争力強化で特別重要な場所として進められている国家プロジェクトです。
これにより、法律面や財政・金融支援などの恩恵を受けています。
開業時期は、2023年秋頃の予定です。
麻布台ヒルズの工事状況にある通り、当初は2023年3月頃に開業予定でしたが工事の遅れにより開業時期が変更になりました。
現時点でも多くの建物が未完成なので秋頃にオープンできるか疑問。
(引用:森ビル)
麻布台ヒルズには、A街区、B-1街区、B-2街区、C街区の4エリアがあります。
エリアによって特徴やゼネコン業者の違いがあります。
街区ごとの特徴
- A街区:オフィス・住居・商業施設・学校・医療施設
- B街区:住宅・オフィス・商業施設・ホテル
- C街区:住宅・オフィス
A街区には高さ330mの「麻布台ヒルズ森JPタワー」、B街区には高さ270m・240mの「麻布台ヒルズレジデンス」、C街区には「麻布台ヒルズガーデンプラザ」があります。
それぞれの建物に住居があり、総戸数は約1400戸で六本木ヒルズ(約800戸)を大きく上回っており、麻布台ヒルズは住居に力を入れていることが分かります。
現時点で主なテナント企業や商業施設は下記の通りです。
主な施設
この中で、麻布台ヒルズで最も人気スポットになりそうなのが「チームラボボーダレス」。
森ビルは麻布台ヒルズの年間来場者数が2500万人〜3000万人を想定しています。
基本的に住宅機能に力を入れているので観光名所となり得るかはチームラボボーダレス次第です。
テナント企業の大部分が「麻布台ヒルズ森JPタワー」に入居する予定です。
麻布台ヒルズのテナント企業の通り、主な入居企業はドイツ証券やSHIFTなどです。
ただ、テナント集めに相当苦労しているようで開業後も空室が目立つ可能性があります。
ちなみに、麻布台ヒルズは停電時に備えて100%電力供給できるよう自家発電設備を持っています。
万一の大地震時でも建物が使えるようエレベーターの自動復旧システムやBCP対応で災害時に逃げ込める街というコンセプトです。
最寄駅は六本木一丁目駅と神谷町駅
麻布台ヒルズの最寄駅は、「六本木一丁目駅」と「神谷町駅」です。
最寄駅から麻布台ヒルズには徒歩5分もかからずアクセス可能。
六本木一丁目駅も神谷町駅も周辺は、高層オフィスビルやタワーマンション、高級ホテル、各国大使館などがあり、無機質なイメージです。

「六本木一丁目駅」の路線は、東京メトロ南北線です。
前後には麻布十番駅や溜池山王駅があります。
周辺には、泉ガーデンタワーや住友不動産六本木グランドタワー、アークヒルズ、ホテルオークラなどの大型商業ビルがあります。
タワーマンションも多く、麻布台ヒルズ周辺で最も家賃相場が高いのが六本木一丁目駅です。
また、アメリカをはじめ、スペイン、スウェーデン、サウジアラビアなどの各国大使館もあります。
特に、アメリカ大使館は警察官による24時間厳重警備である意味で治安が良いです。
(神谷町駅から徒歩数分のホテルオークラ周辺)
「神谷町駅」の路線は、東京メトロ日比谷線です。
前後には六本木駅や虎ノ門ヒルズ駅があります。
周辺は、神谷町トラストタワーや城山トラストタワー、オランダヒルズ森タワー、愛宕グリーンヒルズなどの大型商業ビルがあります。
ここも一般的な物件が少なく、タワーマンションの割合が多い為に家賃相場は高いです。
神谷町駅は東京タワーの最寄駅の一つで徒歩10分弱でアクセス可能です。
麻布台ヒルズの後に東京タワー観光という楽しみ方もありそうです。
(歩行者ネットワーク工事中?)
六本木一丁目駅と神谷町駅は別々の路線で徒歩で行き来するには大きく迂回する必要があったのでアクセス不便でした。
でも、プロジェクトの一環で地下通路や幹線道路開通で周辺の利便性が一気に向上します。
2つの駅を徒歩10分もかからず楽に行き来することができるようになります。
分譲価格は300億円!麻布台ヒルズは日本一高いマンション
(手前にパークマンション檜町公園、奥がアマンレジデンス東京)
麻布台ヒルズレジデンスの分譲価格や賃貸の家賃はいくら?
麻布台ヒルズのレジデンスは分譲も賃貸も日本一高級なマンションになる可能性大です。
麻布台ヒルズのレジデンスの総戸数は約1400です。
住宅の内訳
- 麻布台ヒルズ森JPタワー(アマンレジデンス東京):91戸
- 麻布台ヒルズレジデンスA:330戸
- 麻布台ヒルズレジデンスB:970戸
最も注目度が高いのが、分譲価格20億円〜300億円で販売予定の「アマンレジデンス東京」です。
今まで原宿駅にある「MARQ OMOTESANDO ONE」が約67億円で日本一高額なマンションでした。
その次に高いのが東京ミッドタウン近くにある「パークマンション檜町公園」の約50億円。
「アマンレジデンス東京」の登場でマンション価格の記録を大幅に更新しそうです。
実は、アマンレジデンス東京は分譲マンションとしてワールドクラス。
最高300億円の物件は世界トップ5位にはランクインの模様です。
ほとんど情報が公開されていませんが、アマンレジデンス東京の300億円の物件は最上階のペントハウスの可能性がありそうです。
世界各国の超高級マンションの共通点は最上階のペントハウスであるということ。
ホテル並みのサービスや住民専用スパの他に、同じビルに慶應義塾大学病院の施設が入るので医療サービスを受けることができるかもしれません。
麻布台ヒルズレジデンスの家賃を予想
「麻布台ヒルズレジデンス」も超高級賃貸マンションとして大きく記録を更新しそうです。
高さ270mの「麻布台ヒルズレジデンスB」は6階〜64階に970戸、高さ240mの「麻布台ヒルズレジデンスA」は4階〜53階に330戸で2棟で約1,300戸です。
どうやらコンセプトが違うようで、前者が「都市のスマートライフ」、後者が「リゾートホテルに暮らすような住環境」とのこと。
「麻布台ヒルズレジデンス」は基本的に賃貸物件のはずです。
ヒルズブランドの上に同じ敷地内の分譲が数十億円なら賃貸が安いわけはありません。
現時点で賃貸物件の情報が公開されていません。
同じ森ビル運営で立地が近い「虎ノ門ヒルズレジデンス」が参考になりそうです。
虎ノ門ヒルズレジデンス家賃
- 46階(3LDK):約280万円〜300万円
- 46階(2LDK):約105万円〜113万円
- 39階(1LDK):約92万円〜98万円
- 39階(1R):約41万円〜45万円
個人的な推測で、「麻布台ヒルズレジデンス」の家賃は上記の家賃に2〜4割プラス程度かなと考えています。
主な理由は、施工費5800億円を回収する必要があるからです。
家賃は建設コストに利益を乗せて算出されるので高コストである麻布台ヒルズレジデンスの家賃は高いこと必須。
森ビル史上、最も高コストのプロジェクトです。
虎ノ門ヒルズも2014年のメインタワー完成を皮切りに現在までに段階的に工事が進められているのでインフレ気味の建設コストを反映してか施工費は約4000億円と高コストです。
でも、麻布台ヒルズは施工費が45%も高くなっておりコストを回収できる損益分岐点が高くなっています。
その上、商業施設より住宅にウェイトがあるのでレジデンスの負担は大きいはず。
価格にコストを転嫁した結果の一つがアマンレジデンス東京の分譲価格です。
ここでしかない特別なサービスがあるとは言え、20億円から300億円は異常なレベル。
ラ・トゥール代官山の家賃500万円がトップのはずですが、麻布台ヒルズレジデンスの家賃はこのレベルを超える可能性もありそうです。
麻布台ヒルズ森JPタワーは麻布郵便局が由来
(ここが麻布台ヒルズ森JPタワーの由来となった麻布郵便局)
麻布台ヒルズで最も高く日本一高いビル名は「麻布台ヒルズ森JPタワー」です。
各ヒルズのメインタワー名は「○○ヒルズ森タワー」が一般的ですが、今回は「JP」が付いています。
この「麻布台ヒルズ森JPタワー」は森ビルの「森」と、JAPAN POSTの「JP」が由来しています。
このビルが元あった場所には「麻布郵便局」があったので郵便局を表す「JP」がセットされています。
実は、私が麻布十番に引っ越した2018年2月時点では「麻布郵便局」はまだ現存していました。
麻布郵便局は、普通の郵便局とは違って煉瓦造りの美しいデザインでした。
この状態から数年後には超高層タワーが完成するとは…。
この後に紹介していきますが、麻布郵便局が更地になってから麻布台ヒルズ森JPタワーが完成するまで2、3年程度です。
麻布台ヒルズ工事前からの工事状況を時系列でご紹介
(ベランダから見た、麻布台ヒルズ)
上の写真は、ベランダから見た現在の麻布台ヒルズです。
詳しい工事状況についてこちらをご覧ください。
それでは、数年前から時代を遡って麻布台ヒルズの工事の様子を写真多めで振り返ってみたいと思います。
2019年11月頃の写真です。
中央やや左側に見える高層ビルはアークヒルズ仙石山森タワーです。
現在は手前に麻布台ヒルズ森JPタワーが建っており、奥の仙石山森タワーを見ることはできませんが、この当時は基礎工事をしている段階なのか何が建設されるのか全く分かりませんでした。
2021年5月頃の写真です。
自宅のベランダから見た東京タワーと麻布台ヒルズの様子です。
一番左端に麻布台ヒルズ森JPタワー。
この時は64階建のうち、まだ10階ちょっとです。
右隣のタワマンが28階建なのでここと比較すると進捗具合が分かります。
2021年6月頃の写真です。
1ヶ月後の撮影でしたが、タワマンと比べると数フロア分伸びています。
年が明けて2022年1月頃の写真です。
この半年には麻布台ヒルズ森JPタワーの工事は大きく進み、普段のカットからはフレームアウト。
2022年2月頃の写真です。
去年までは骨組みのみでしたが、骨組みを進めつつ外観も仕上げていっている状態です。
2022年10月頃の写真です。
この頃には麻布台ヒルズ森JPタワーの外観はほぼ完成。
左側に見えるのは270mの超高層タワーで同時並行で進めていきます。
2023年2月頃の写真です。
手前に見える変わったデザインがC街区の「麻布台ヒルズガーデンプラザ」です。
イメージ写真を正確に再現していてびっくり。
このエリアにはこのデザインの建物が複数完成予定です。
2023年4月頃の写真です。
奥に見える2つの高層ビルは左手に高さ240m「麻布台ヒルズレジデンスA」、右手に「麻布台ヒルズ森JPタワー」です。
手前に見える骨組みが高さ270m「麻布台ヒルズレジデンスB」の予定ですが、外観すらできていません。
工事状況が最も遅れていると思われるビルです。
こちらの記事の通り、2023年7月に麻布台ヒルズ内の幹線道路が新しく開通するという話です。
幹線道路は安全管理の観点から麻布台ヒルズのオープンと同時だと思っていたので道路だけいち早く開通させることになるとは意外でした。
2023年5月の時点でほとんどの建物が未完成です。
今のところ麻布台ヒルズは2023年秋頃開業となっていますが、道路開通は開業時期が遅れる可能性があるからなのでは…?と勘繰ってしまいます。
この他にも工事中の写真を様々なカットで撮り溜めしているので今後も麻布台ヒルズについてアップしていきます!