多動性や衝動性、不注意などの症状を持つ発達障害の「ADHD」。
ADHDと診断が下りてしばらく経ちますが、少し自分自身を理解できたような気がして診断が出た時はホッとしたのを覚えています。
集中力の無さやケアレスミスなど弱点を知れたことで少しだけ改善できているような気がします。
30代半ばの時に診断が出たのでいわゆる「大人ADHD」です。
最近はADHDという病気への認知が広がったことで大人になってから病院を受診する人も多いようです。
以前、仕事ができない社会人についてご紹介していきました。
最近になって転職活動を始め、会社員として働く可能性が出てきた今、どんなミスがあり、今後どうやって対処していくべきか、整理していきたいと思います。
ADHD持ちで会社員として働く可能性が出てきた
アフィリエイトや株式投資など自営業をやって8年くらい経ちます。
今の生活が楽すぎてずっと自営をやっていきたいと思っていました。
でも、新型コロナでアフィリエイトの売上が大きく下がり、ピーク時から99%くらい売上がダウン。
副業でやっている人よりも収入低いと思います。。
そんな状況なので2023年12月後半から転職活動を始めています。
転職活動直後に年末年始だったこともあり、動きはスローでしたが、最終面接を受けた企業は数社あります。
正直、会社員として働くべきか迷っています。
だから転職活動では思い切ってハイレベル求人に限定し、良い条件の内定を取れれば会社員として働き、ダメなら自営と考えている状況です。
そこで、会社員として働く時に気になるのが、ADHDを持って十分に仕事をできるのか?ということ。
というのも、仕事ができない社会人の通り、会社員時代は全然仕事ができない人間でした。
ケアレスミスが多かった大人ADHDの自分が会社員としてどう振舞っていくべきなのか、対処法を整理していく記事にしたいと思います。
苦手・できなかった仕事のエピソード
仕事ができない社会人の繰り返しになるところもありますが、会社員時代に仕事ができなかったエピソードはこちらです。
- ほうれんそう(報告・連絡・相談)ができない
- 会議・口頭での指示の内容が理解できない
- 仕事中・会議中ずっと眠くて集中できない
- 期限を守れない
- ミスが多く確認できない
- メモを見るのを忘れる
まず、上司とのコミュニケーションがスムーズにできませんでした。
同僚とのやりとりは問題ないんですが、それが上司となるとハードルが高い存在となってしまい、報告や連絡、相談するのが苦となっていました。
これまでに3社で働いてきたうち、直近の2社の上司は相談しにくい人だったので仕方がないとしても、最初の外資系の上司は良い人でした。
それでもコミュニケーションできなかったり、報告が遅くなってしまっていました。
また、会議の内容や口頭での指示について理解できない点もあります。
これはワーキングメモリが低いためだと思われます。
多くの情報を蓄えておくことができず、聞いた情報を議事録になとめるなどの作業はホントに苦手でした。
この他、期限を守れなかったり、メモを見るのを忘れてしまったり、ケアレスミスや不注意です。
会議があったことを忘れてしまったり、資料の提出期限に間に合わなかったりなどがありました。
本来ならタスクは期限から逆算して優劣をつけながら仕事をしていくべきだと思いますが、それができなかったです。
仕事のミスを減らす、大人ADHDが考えた対処法
仕事ができなかったエピソードは、本来なら難しいことではありません。
誰だって多少のミスはあると思いますが、自分はこれが常態化していたので、会社員として働くならこの問題を対処していく必要があります。
ちなみに、この8年間はこのような問題が表面化してトラブルになったことはありません。
ずっと1人で働いてきたのでコミュニケーションはないとしても、決算書の作成や税務署への書類提出、支払いなど期限が決まっている業務が複数あります。
既に現在取り入れている対処法がこちらです。
- エクセルに提出や電話、やりとりなど管理する
- コンサータの服用
- ノートやパソコンで課題を整理
個人事業主から法人で運営するようになって、税務署や社会保険事務所、自治体などと電話や書類の提出などやり取りが増えました。
いつ、何を、誰とやり取りしたのか分かるように、エクセルで整理していますが、後で見返せるので役立っています。
会社運営だと時期ごとの決まった業務がありますが、このエクセルを見るだけでいつ始めたらいいのか分かるので助かっています。
また、2022年後半からADHD用の薬としてコンサータの服用も集中力アップで超効果を実感しています。
これを飲むと集中力がめちゃくちゃアップし、頭の中が整理されます。
当然ながら会社員時代には経験していなかったことなので、コンサータの服用によって作業効率は上がり、理解力も増し、ミスも多少減ると信じています。
ノートやパソコンのメモでタスクを作成し、終わったら削除、という方法も一定の効果を感じています。
日々の仕事というより、中期的なタスク管理に向いていると思っています。
以上が実践し、仕事の効率やミス軽減などに効果を感じている方法です。
次に、会社員として働く上で導入したい対処法がこちらです。
- 毎日やること、やり終えたことの管理をしたい
- タスクのスケジュール管理をしたい
その日にどんな仕事があり、どんな1日を送り、どんな優劣でタスクをしていくべきか、毎日チェックをしていきたいです。
この作業ができなかったので対処法として、前夜、出勤時間、退社直前にタスク管理を習慣化すれば、スケジュールやタスク管理もできるようになるのではと考えています。
ただ、気をつけたいのは時間軸をDailyだけでなく、Weekly、Monthlyと複数持つことです。
株式投資をやっている時にこれができず、決算直前で株購入など色々やらかしました。
これに関しては週末に今週の振り返りと来週の予定についてスケジュール管理することで対処できるのかなと考えています。
まとめ | ミスやコミュニケーションが苦手と認識する
会社員時代と今とで大きく違うのは、ケアレスミスや上司とのコミュニケーション、タスク管理が苦手であるということを認識できている点です。
ここを知っているだけでも大きな前進だと思います。
また、強制的にやらざるを得ない仕事を除けば、出社前や退社後、週末に仕事を振り返ったり、そのための勉強をしたことがありませんでした。
めちゃくちゃ意識が低くて、とにかく仕事から逃れたい一心だったと思います。
ずっと仕事状態なのも疲れてしまいますが、会社以外でも意識高めにしていく必要があるかなと考えています。