2023年秋頃に麻布台ヒルズが開業予定!
施設内には日本一高い330mの超高層ビルや日本一高い300億円の分譲マンションなど話題です。
このプロジェクトの一環で施設内に2つの幹線道路が新しく開通します。
7月頃に開通する新ルートにより六本木と虎ノ門との利便性が大きく向上。
開業よりもいち早く道路開通する理由や麻布台ヒルズ周辺の道路事情などをご紹介していきたいと思います。
目次
麻布台ヒルズ内の幹線道路が開通予定
港区虎ノ門・麻布台にある「麻布台ヒルズ」は、交通量の多い「麻布通り」と「桜田通り」、「外苑東通り」の3つの道路に囲まれた立地です。
地図の通り、六本木から神谷町駅がある虎ノ門方面に行くには麻布台ヒルズを大きく迂回する必要がありました。
この迂回道路(外苑東通り)はロシア大使館に面しており、警備上の理由で入口がゲートで頻繁に封鎖。
一般車両が通過する度にゲートを開けるので利便性がとにかく悪いルートでした。
(引用:
でも、麻布台ヒルズ内に新しく開通する地区幹線道路により麻布台周辺のアクセスが大きく向上。
幹線道路2号は麻布台ヒルズを東西に横切った形なので六本木と虎ノ門や芝公園方面との距離が大きく短縮されました。
また、幹線道路1号も利便性向上に一役買ってくれるはずです。
7月24日の道路開通当日のレビュー
2023年7月24日に麻布台ヒルズ内の道路が開通しました。
当日に一眼レフカメラ片手に地区幹線道路を見に行きましたが、ほとんど人がいない…。
てっきり一般の方やマスコミが周辺にいるのかなと思いきや、通行者は工事関係者を除けば数人。
マスコミもいませんでしたし、カメラを持っていたのは自分だけでした。。
とは言え、新しい発見もありましたし、周辺住民にとっては利便性がアップするので嬉しいです。
開通当日は月曜で猛暑日という厳しいコンディション。
開業まではまだ時間があるので少しずつ見に来る人が増えるのかなと思っています。
新しい地区幹線道路の開通でどんな変化がある?
(六本木一丁目駅側の幹線道路2号)
この幹線道路は、車道であり歩道です。
施設内の道路なので歩行者専用道路なのかなと勘違いしがちですが、自動車も通ります。
現時点では、幹線道路は自動車用の道路と歩道、小さいながら街路樹が植えられています。
幹線道路1号と外苑東通りが重なる場所には信号機が新設されました。
幹線道路1号と2号がT字路となる場所があるので敷地内にも信号機が設置されるかもしれません。
上の写真は麻布通りから見た地区幹線道路2号です。
奥にオランダヒルズ森タワーを見ることが出来ますが、六本木側から虎ノ門へダイレクトにアクセスできることが幹線道路開通による大きな変化だと思います。
開業前に直近で麻布台ヒルズの建物を見学できるのは最高のチャンス。
ユニークなデザインの「ガーデンプラザ」を一つの芸術作品として見ることができそうです。
街宣車の影響を受けずに短時間でアクセス可能
今までは六本木から虎ノ門に行くにはロシア大使館がある外苑東通りを迂回したルートが一般的でした。
でも、幹線道路開通によって今後は外苑東通りを迂回せずに敷地内を通過するルートが可能になります。
幹線道路開通で徒歩でも自動車でも所要時間を大幅に節約することが出来ます。
徒歩なら5分以上は早く行き来できるようになっているはずです。
(迂回ルートにはロシア大使館警備でゲート)
特に、自動車での移動でも幹線道路開通の恩恵は大きいです。
というのも、街宣車の影響を受けずに済むことができるからです。
外苑東通りにはロシア大使館があります。
その真正面には麻布台ヒルズ森JPタワーのメインゲートが位置しています。
日露関係やウクライナ戦争などで周辺にはほぼ毎週の頻度で街宣車の活動が行われています。
その際に周辺の外苑東通りを警察官がゲートで道路を封鎖します。
一般車両の通過時にはゲートが解除されるので周辺は一般車両で混雑…。
でも、幹線道路開通により外苑東通り以外のルートでもアクセスが可能になるので街宣車による混雑も減ると思います。
六本木から虎ノ門ヒルズにも徒歩で歩くことも可能
麻布台ヒルズ誕生で六本木からの観光スポットの選択肢が増えると思います。
麻布台ヒルズ周辺には六本木や麻布十番、虎ノ門、芝公園など観光スポットが数多くあります。
どこも距離は近いんですが、今までは外苑東通りを迂回する必要があり徒歩で行き来するには不自由でした。
でも、幹線道路を使えば六本木から虎ノ門方面に短時間でアクセスできるようになります。
麻布台ヒルズには六本木駅からアクセスする人も多いはずですが、敷地内を通過して虎ノ門ヒルズに徒歩で行くことも可能です。
東京タワーに関しては従来通り外苑東通りが最短距離であるものの、途中に寄り道など観光の選択肢も増えるはずです。
麻布台ヒルズ開業前になぜ幹線道路が開通?
(神谷町駅側の幹線道路2号)
道路開通で工事完成に影響がありそう
新しく開通される2つの幹線道路は麻布台ヒルズの敷地内です。
その為、道路開通は開業と同じタイミングだと思っていたので、幹線道路だけがいち早く開通するのは意外でした。
というのも、森ビルは麻布台ヒルズを完璧な状態でオープンさせたかったと思っているからです。
麻布台ヒルズは30年の月日をかけ総工費は約5800億円をかけた悲願のプロジェクトです。
でも、工事の遅れにより施設は未完成です。
幹線道路の開通で施設の工事の様子を見ることが出来るようになりますが、森ビルにとって中途半端な状態で披露せざるを得ないのは想定外のはず。
最も時間とお金をかけたプロジェクトなので多少開業時期が遅れたとしても完璧な形でオープンさせたかったのかなと思っています。
また、道路の開通は更なる工事の遅れにも繋がりそうです。
開通によって施設内に一般車両や歩行者が行き来することになりますが、麻布台ヒルズの大部分の建物は今も工事中なので今後は更なる安全管理が必要になるはずです。
麻布台ヒルズ周辺は交通量が激しい場所で今も工事車両の出入りが大変なのに、開通でより工事に時間がかかってしまう恐れがあると思います。
工事が遅れ重要なエリアの為に開業まで待てなかった?
麻布台ヒルズ別名、「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」は、都市再生特別措置法に基づき「特定都市再生緊急整備地域」に指定されています。
「特定都市再生緊急整備地域」というのは都市再生の中でも国際競争力強化を図る上で特に重要な地域のことです。
この地域指定により法制度の条件緩和や財政・金融・税制支援などのメリットが受けられます。
麻布台ヒルズはまさにこの対象なので様々な恩恵を受けていることになります。
莫大なコストがかかる大規模工事なので財政支援や金融支援は森ビルにとって大きなプラスです。
プラス面がある一方で、公共事業的な要素がある工事なので期限など制約で開業前に幹線道路を開通させることになったのかなと思っています。
本来は麻布台ヒルズ開業と同時に道路開通を想定していたはずですが、予定より工事が遅れてしまいました。
また、ロシア大使館に対する街宣車の活動も止む気配はなく、早期に求められていたと思います。
他にも、工事の遅れにより夏頃に施設を完成させるのは難しいという判断もあったと思います。
6月末現時点で麻布台ヒルズのあちこちで工事が行われており、今のペースだと秋頃開業もタイトという印象です。
特に、B-1街区の「麻布台ヒルズレジデンスB」は大幅な工事の遅れで年内完成は難しいとの話です。
この建物は高さ約270mですが、現在の工事状況は約20m弱という感じです。
結局のところ、麻布台ヒルズを予定通りに工事を完成させることが出来なかった為に開業前に道路開通せざるを得なかったことだと思います。
まとめ | 麻布台ヒルズ開業前に道路開通
まとめ
- 麻布台ヒルズ開業前に幹線道路が7月24日に開通
- 施設内の多くが未だに未完成で工事中
- 工事中に道路開通は森ビルには大きなマイナス
麻布台ヒルズ内の幹線道路が開業より早く、7月24日に開通予定です。
施設内には自動車も歩行者も通行する2つの道路が作られます。
この幹線道路開通により周辺の道路事情には大きなプラスとなります。
従来まで高低差が激しい迂回ルートの影響でアクセスが悪かったエリアですが、利便性が向上。
道路開通は工事に悪影響であり、中途半端で麻布台ヒルズをお披露目させることになることでブランドにもマイナスです。
なぜ、いち早く幹線道路を開通させるかは定かではありませんが、これにより工事中の施設でより一層の安全管理が必要になるので工事の遅れに繋がる可能性もありそうです。
ただ、森ビルは2023年7月3日にA街区とC街区の竣工式完了を発表しました。
幹線道路開通により麻布台ヒルズが露出する機会が増えていくことになりますが、一部を除いては建物は出来つつあるのでイメージマイナスに働くことはなさそうです。