9月は新型コロナがやっと減少傾向になり、そして菅総理が辞任・岸田新政権が誕生と色々と株価に影響のあるようなニュースが多かった1ヵ月でした。
9月はどのくらい稼ぐことが出来たのか?スイングトレードと1年3ヵ月以上運用中のバリュー投資の結果をご紹介していきたいと思います。
ちなみに、今回のブログは普段よりも長文です。
前半に株価に影響を与える国内外のニュースについて長々と書いているので、もし投資結果や運用銘柄だけ知りたい方はブログ後半から見られるのが良いかもしれません。
目次
緊急事態宣言解除&岸田文雄新政権が誕生
2020東京オリンピック・パラリンピックの閉会直後、新型コロナウイルスの感染者数が全国で急増。
東京都だけで1日5,000人を上回る時もありました。
でも、9月に入ってから感染者数は急激に減少し、現在は東京都で1日100人台まで減りました。
ここまで大きく感染者が減ったのはワクチン接種率が増えたことが大きいのかもしれません。
2回のワクチン接種を完了した人は57%までに達し、世界的にも普及率は高いとか。
その結果、9月末で緊急事態宣言・まん延防止等重点措置は解除ということに。
正直、1日中ほぼ自宅にいる自分の生活には何の変化もありませんが、株価には大きくプラスの効果が出てきています。
更に、この株価上昇の追い風となったのが月初に突然表明された菅総理辞任のニュース。
辞任を受け、4人による総裁選がスタートしてから各議員が推す政策に関連した銘柄を中心にマーケットにはプラスに働き、日経平均株価は一気に3,000円近くも上昇し再び3万円台に突入しました。
そして、9月29日の総裁選で岸田文雄氏が新総理に決定。
お昼過ぎに決選投票があり、開票は大引け後でしたが、岸田さん有利となるとお昼から戻りつつあった日経平均株価が再び下落。
結局、この日は前日比639円安。
この日は各候補が推す政策関連銘柄を買うなど、翌日以降は岸田総理の下、ご祝儀相場があると考えて320万円を投資。
自分の中では1日に買う金額の上限オーバー。
そのくらい翌日に賭けていましたが、日経平均がまさかの下落。
岸田政権では金融所得の税率引き上げを検討という報道が下落の一因らしいです。
新政権が誕生し、新型コロナウイルス感染者数が大幅に減少して国内では明るいニュースがあった9月でしたが、10月はどうなることやら…。
中国恒大の経営危機とアメリカ債務上限問題で金融危機のリスク
国内ではマーケットにプラスになるニュースが増える一方で、海外では金融危機になりかねないような事態が起こっています。
それが、中国で2番目に大手の不動産開発業者「中国恒大集団」の経営危機です。
今回の報道で「中国恒大」という会社を始めて知ったんですがググってみると、去年の売上は12兆円を超え、負債は33兆円でとてつもなく大きな会社です。
ちなみに、日本最大の不動産会社「三井不動産」の売上が1.9兆円なので6倍以上の規模です。
創業はごく最近で1996年で上場したのが2009年。
中国恒大の不動産開発は、簡単に言えば土地転がしです。
現在の中国はかつて不動産バブルで沸いていた1990年代の日本を遥かに超えるレベルで拡大しています。
1990年のピーク時でも東京のマンション価格は平均年収の18倍でしたが、中国の場合は北京市で55倍、上海市で45倍です。
もはや個人には手が届かない水準まで不動産価格が高騰しており、中国恒大のような資金力のある業者しか土地を取得することができない仕組みになっています。
そんな中、中国政府が不動産バブル抑制のために負債比率が高い企業への融資を制限する措置を実施。
日本のバブル崩壊も総量規制という不動産関連の融資を抑制する行政指導が一つのきっかけとなりバブルが崩壊しています。
中国政府によるバブル抑制策が実施されたのが2020年9月。
中国恒大はその直後から所有するすべての物件を3割引で販売するなど、実は1年前から財務の健全性については不安視されていたようです。
そして、数ヵ月前に中国恒大の銀行預金が一部凍結などを受け、経営危機の懸念が投資家の間で広がり株価や社債が急落。
中国恒大は株式や不動産を担保に多額の借り入れを行っていたので担保割れによりレバレッジが更に高まり、おまけに商品は流動性の低い不動産が中心なので簡単には売れず…にっちもさっちも行かなくなった状態がまさに今なのかなと思います。
9月末時点で、中国恒大はドル建て社債を今月で2回も利払いできていません。
この件について会社はコメントをしておらず、決して透明性が高い企業とは言えないですし中国という国も謎に包まれているようなところなのである日突然、中国恒大が破綻…なんてことがあるかもしれません。
また、アメリカでもマーケットに影響を与えるような事態が発生しています。
9月末の議会公聴会で、イエレン財務長官が債務上限の引き上げが出来なければ金融危機や経済破綻を招きかねないとコメント。
この債務上限というのは、アメリカが国債発行できる借金の債務残高の枠のことで、債務が設定した上限に達した場合には議会の承認を得る必要があります。
その上で、新たに国債を発行し資金調達を行っています。
バイデン大統領が大規模な経済対策を発表していますが、民主党・共和党で激しい議論をしており、この対立で債務上限問題が棚上げされてしまうのではないかとイエレン財務長官は危惧しています。
実際、マーケットでは債務上限の影響が出ており、償還期間が1年未満の財務省短期証券の金利が上昇しています。
通常なら期限が近い商品ほど金利が低いはずですが、現時点では逆に高くなっており、いわゆる逆イールドしている状態です。
アメリカの長期金利もこの影響で上昇しており、日米の金利差拡大で円安となっています。
実は、債務上限問題は過去に何度も行っていますが、その度にギリギリで法案が成立し危機を脱しています。
だから今回も瀬戸際でクリアするはずですが、万一のことがあるかもしれません。
一難去ってまた一難と言いますが、日本国内ではやっと新型コロナの危機を脱しようとしたところで、マーケットに大きな影響を与えそうな問題が起こっています。
もしかしたら、9月の投資結果を更新する1カ月後はマーケットはめちゃくちゃになっている可能性も…。
バリュー投資とスイングトレードの投資結果
【バリュー】1年以上保有のINPEXを売却・日本郵船を新規買い
バリュー投資の9月末時点の投資結果は、含み益が946,500円、売却益が156,200円。
現時点のバリュー投資のポートフォリオは次の企業です。
- INPEX←売却済み
- 東日本鉄道(JR東日本)
- 西日本鉄道(JR西日本)
- 住友化学
- 旭化成
- 良品計画(NISA枠)
- 双日←売却済み
- 日本郵船(NISA枠)←新たに追加
8月までは全く変化が無かったバリュー投資ですが、9月は多少の変更があります。
それが、1年3ヵ月以上保有し続けてきたINPEXと双日の売却、そして日本郵船の購入です。
コロナショックで原油価格が大幅安になり、当時からPER・PBRが低く、おまけにコロナ前の営業利益率が5割というバリュー株の筆頭だったのがINPEX。
まだ投資を始めたばかりで今を逃せばチャンスを失うと思って、買うタイミングをほとんど分散せずに380万円も投資。
その後、新型コロナの感染者数が拡大し、緊急事態宣言発令・外出自粛によってINPEXの含み損は拡大。
一時は損益率が-40%弱まで達したこともありました…。
今ならもっと早く損切りか、ナンピン買いを実行するところですが、当時は投資資金が1500万円程度でほぼ全てを株に投資をしていたのでとにかく含み損に耐えるしかありませんでした。
その後、感染者減少に伴い何回かプラ転する時がありましたが、その度に欲をかいて売却しなかった結果、再びマイ転…というのを何度も繰り返してきました。
ですが1年3ヵ月経った今回、やっとプラスで売却することができました。
原油価格は高騰していますが、上述の中国恒大の経営危機の報道でポジションを縮小させた方が良いと考え、1社への投資で最も多かったINPEXを売るという決断に至ることに。
INPEXはバリューとは別に、スイングトレードでも今年の5月以降に何回か取引していますが、その売却益は8万円ちょっとでバリューの売却益とほとんど同じです。
今回の件で、長く保有するよりも小さくコツコツ売買を繰り返していった方がリスクも小さく利益を大きくできるんじゃないかなと思いました。
また、18万円分保有していた双日も売却し4万円ちょっとの利確。
INPEXと比べたらだいぶ利回りが良いですね。
この他に、住友化学や旭化成、良品計画で大きな含み益がある株がありますが10月の相場次第で売却を予定しています。
中国の一件でポジションを縮小させたい狙いもありますが、元々バリューからスイングに資金を移行させて短期売買をメインにしたいと思っているので年初来最高値とは言わないまでもそこそこの株価で利確出来たら良いかなと。
一方で、新たに追加したのが日本郵船です。
今年はまだNISA枠を使っておらず、短期間で大きなリターンを非課税できる株を探していたところ、夏頃からバブリーだった海運最大手の日本郵船を100株1,033,000円で購入しました。
9月末は3月決算企業の中間配当の権利確定日があり、権利付最終日の数日前に買いました。
中間配当の権利を獲得することは出来ましたが、保有してまだ数日ですが既に損益率は-18%、19万円弱の含み損を抱えているところです…。
含み損が10万円を超えたところで損切りしたいところでしたが、NISA枠で購入してしまった為に損失を利益と相殺できる損益通算という仕組みを使うことができないので売れずにいます。
1ヵ月前のブログの通りにNISA枠で日本郵船を買うことができましたが、失敗でしたね。
日本郵船以外にも、JR東日本・西日本は相変わらず含み損状態です。
特に、JR西日本は月初に公募増資を発表し希薄化懸念で株価は急落。
月末で若干持ち直しましたが、現時点で-17%、35万円ちょっとの含み損です。
幸い、アフターコロナ銘柄としてJR系は上がってきていますが、JR西日本の損失は大きいので短期間でプラ転させるには100万円ちょっとナンピン買いするしかないかもしれません。
ポジション縮小という方針に反しますが、倒産するリスクはほぼないですし、緊急事態宣言解除により電車を使う機会が増えるはずです。
一気に投資をしてプラ転したらすぐに撤退…もありかなと思っています。
【スイング】
スイングトレードの9月末時点の投資結果は、売却損益が+450,297円、評価損益が-288,857円。
9月末時点で保有している銘柄は次の通りです。
投資額が大きい順に、
以上、10銘柄の保有です。
取得価額が100万円を超えているのは、住友化学やルネサスエレクトロニクスなど5社になり、1ヵ月前と比べると100万円以下の銘柄が少なくなっています。
いくら損益率が高くても数十万円の取得なら利益は限定的なので早めに売却し、ここぞという銘柄に集中的に投資するようにした結果です。
1ヵ月前に掲げていた目標が売却益40万円以上、含み損を20万円以内に抑えるとしていましたが、売却益は目標クリアすることができました。
9月で高い利益を出すことができた銘柄としては、ルネサスエレクトロニクスや日本郵船、INPEX、アドバンテスト、オリンパスなどです。
特に、ルネサスエレクトロニクスだけで10万円以上稼ぐことができたはずです。
どうしても過去に売買したことがある銘柄の頻度が多くなり、ルネサスエレクトロニクスやINPEX、住友化学などは保有していなくてもお気に入りリストの一番目立つ位置に設定しています。
結局、月末にかけて再びルネサスエレクトロニクスとINPEXの新規買いをしました。
現時点での保有銘柄のうち、含み益があるのは住友化学とルネサスエレクトロニクスの2社だけ。
住友化学は取得してから2,3ヵ月が経過しそろそろ売却したいところですが、配当利回りが良い銘柄だったので権利確定日を持越ししました。
同社はバリュー枠としても保有していて合計で7200株あるので1株あたり10円の配当で計算すれば中間配当だけで7万円以上になるはずです。
権利落ち日以降で一時的に含み益が減ったとしても伸びしろがある株なので保有中です。
ルネサスエレクトロニクスは自動車の半導体不足を解決する企業であり、1日の変動幅が大きいので個人的には取引頻度は高めの銘柄です。
9月29日に140万円を取得して翌日の朝一には含み益が一時8万円を超える時もありました。
すぐに売却すれば1日ちょいで8万円も稼ぐことができたんですが売るタイミングを逃した結果、大引けで1万円の含み益まで減少。
ただ、ニーズはある企業ですしとにかく出来高が多いので早々に売却できるはずです。
その他の8銘柄はマイナスです。
このうち、損益率が-5%を超えて要注意な銘柄が、SUMCO、東京精密、神戸製鋼所です。
神戸製鋼所に関しては含み損は小さくないものの鉄鋼ニーズは強いと思うのでナンピン買いしつつプラ転するまでじっくり待つつもりです。
一方で、SUMCOと東京精密はここ最近の半導体銘柄全体弱くなっておりその煽りを受けて売られている感があります。
特に、SUMCOは8月に30万円以上の損切りをしており、そこからまだ脱却できずにいます。
1100株中、700株を損切りした後に、プラ転した時があったんですが損切り分を少しでも回収したいという欲にかられて持ち続けた結果、瞬く間に下落。
損益率は-13.48%、評価損益額は-14万円です。
9月30日の大引け後にSUMCOが設備投資の為に公募増資を発表しました。
公募増資により希薄化を懸念しているのか、PTSでは終値よりも-7%以上も下落しています。
おそらく明日には20万円以上の含み損になっているはずです。
ここ最近のSUMCOの株価を見る限り、急落後に反発という流れは期待できそうにないので株価は下落し続けるのかなと思っています。
(後日談ですが、朝一に全て損切りしました…)
また、9月30日には権利付最終日に購入した商船三井100株を損切りしました。
売却損は12万円ちょっと。
月のラストに損切するのは嫌な終わり方となってしまいました。
9月末時点ではスイングトレードの運用資産は1600万円で月半ばには一時1550万円を株として保有していたことがありました。
更なる買付用に200万円を証券口座に振り込みが出来るように準備もしていたくらいです。
ただ、後半にかけて中国恒大とアメリカの債務上限問題の件でポジションを徐々に縮小。
最終的には1550万円から1000万円まで株を減らし、一方で現金比率を高めていきました。
10月の投資目標と運用方針
10月は、引き続き中国恒大の経営危機やアメリカの債務上限問題など株価にマイナスとなる要因が残ります。
このブログを更新しているのが10月4日ですが、岸田政権が誕生して3日。日経平均株価は1,400円以上も下落。
海外からはネガティブなコメントが多く、岸田新政権が誕生したこともマーケットにとってはマイナスになり得るかもしれません。
そんなマイナス要因が多い中、10月の目標はスイングトレードの売却益を30万円以上。
また、バリュー投資のポジションを徐々に減らしていきたいです。
もはや投資が本業となった今、生活費を稼がなければいけないので利益は最低でも30万円以上、最終的には100万円達成に向けて頑張る必要があります。
9月の目標よりも10月の売却益を10万円小さく設定しているのは、9月30日から10月4日までの3営業日連続で10万円単位の損切りをしているからです。
既に10月だけで30万円弱の損失です…。。
後述するように新しい投資スタイルをしていく為には膿を出す作業が必要と思い、連日損失を計上中です。
そんな状況なので売却益がマイナスにならないだけでも上出来かもしれません。
10月の難しい市況の中でリターンを上げていく策として考えているのが、
- 短期トレードでコツコツ利確
- リスク管理の為に投資資金を減らし現金比率を上げていく
- 空売りや先物、デイトレードなど投資スタイルの多角化
これを実践していけばきっと、高いリターンを上げられるはず。
戦略1.売買の時間軸を短くし小さな利益でもコツコツ利確
10月はいつ株価が急落してもおかしくないので株の保有期間をなるべく短くし、リスクを小さくしていきたいです。
自分の場合はスイングトレードと言いながら、短期間で売買が完了する銘柄は稀でほとんどの株が1ヵ月以上保有するケースが多いです。
これはプラスになっても目指す損益率に達していないからロングし、いつの間にかマイ転し株価がズルズルと下がるのを止める為にナンピン買いを繰り返す…。
実際、スイング枠として住友化学や神戸製鋼所、本日損切りしたSUMCOは2ヵ月以上も保有しています。
10月は欲張らずにある程度リターンが出てきたら利確していきたいです。
そして再び安くなった時に再エントリーし利益を増やすことが出来たなと思っています。
その為には、まずスイングのポジションを整理していく必要があります。
損切りを避けるために下落したらナンピン買いを繰り返した結果、保有期間が長くなっていて含み損が大きくなっている銘柄がポートフォリオのほとんどを占めています。
つまり、早々にゼロの状態にしていきたいです。
とりあえず、悩みの種であったSUMCOに関しては初日に全て損切りをしました。
この他にも来週の相場次第で2,3銘柄損切りをするかもしれません。
結局、SUMCOの損切りはトータル50万円を超えましたが、ここまで大きくなった理由は損切りの決断が遅すぎたから。
市況が下落トレンドのような場合だと自然にプラ転するのは難しいケースが多いので、損益率が-3%~-5%を上回った株については損切りしていきたいです。
100万円投資をしている場合でも5%で損切り出来れば損失は5万円に抑えることができます。
実際は、中々損切りに躊躇しているのですが、10月は損切りも辞さない覚悟でいきます。
今のポジションをある程度整理することが出来たら、過去に実績のある銘柄をメインにトレードしていくつもりです。
本格的にスイングトレードをやり始めて5ヵ月が経ち、その間ほぼ毎日モニターを見続けたことで、少しずつ銘柄ごとのクセみたいなものが分かるようになってきました。
そんな銘柄をメインにコツコツ利確していきます。
戦略2.リスク管理の為にキャッシュポジションを高める
市況が暴落した時にキャッシュポジション(現金比率)が高ければマーケットから退場せずに乗り越えることができます。
今のところ、バリュー・スイングトレード合計の運用資産が3000万円は変わらない予定なので持株の売却を進めて証券口座の現金を高めていきたいと思っています。
相場が上昇トレンドの時には現金をフルに投資に回しても良いと思いますし、今までその方向でやってきましたが、10月は万一のことがあり得るかもしれないので手元資金を確保しておきたいです。
実は、1年くらい前にキャッシュポジションの大切さについて実感したことがあります。
コロナショックで本格的に株を投資しましたが、この時は買うタイミングをほとんど分散せずに一気に買付可能額いっぱいまで買っていました。
当時はリスク許容度は比較的低めでいわゆる投資は資産の3割までというようなルールを守っていたこともあり、最大でも運用資産は1500万円までにしていました。
ですが、投資を始めたのは去年の6月でしたが、その後感染者数は徐々に増加。新宿や銀座などからも人が完全に消えるような事態になり、株価は急落。
安全資産だと思ってINPEXとJR東日本・西日本に900万円以上も投資をしていましたが、まさにこの銘柄は人流の影響をもろに受ける銘柄でした。
この3社だけで含み損が300万円を超えていた時もあります。
もし、この時に現金比率をしっかりコントロールしていればナンピン買いなどで平均取得価額を大幅に下げることができ、高いリターンを上げることができたはずです。
ですが、1500万円以上は投資に回すことができなかったので買いたくても買えない状態でした。
だから、持株が急落した時にナンピン買いをする為にも、また安くなった株を新規買いする為にも、相場が不安定な時はより一層、現金比率を高めにしておくべきだと思います。
また、現金比率が高いということは、逆を言えば持株が少ないということになります。
持株が少なければ急落してもダメージは小さくさせることができます。
もし、金融危機など株価が暴落するような事態になった時は、投資から資金を全て引き上げることも容易です。
今日現在の現金は、バリュー投資が350万円、スイングトレードが570万円、合計で900万円ちょっとです。
運用資産が3000万円なので現金比率は30%になりますが、これを何とか50%までに上げていきたいと思っています。
しかも、長期間運用しているバリュー投資からスイングトレードにシフトさせていけば少ない資金でも十分に運用することが出来るはずです。
もっと経験値が高くなれば運用資金を1000万円でも回すことが出来るかなと思っています。
その為にも、まずはバリュー投資で含み益がある住友化学、旭化成、良品計画をそこそこの高値になった時点で売却していくつもりです。
良品計画はNISA枠で買ったので短期間で決済するのはもったいないかなと思っていたんですが、株価が下落すれば意味がなくなってしまうので売却益がある時に売ろうと思います。
あとは、JR東日本・西日本、そして月末に買ったばかりの日本郵船の3社です。
この3社で含み損が80万円くらいあり、特にJR西日本と日本郵船の損益率が-20%弱でプラ転するまでには時間を要しそうなのでタイミングを見計らってナンピン買いをしてプラ転までの期間を短くするのも考えています。
戦略3.空売りや先物、デイトレなど投資手法を多角化
バリュー投資・スイングトレード共に、投資は現物取引で個別銘柄を安く買って高く売るという大道のスタイルです。
この投資スタイルは大昔から実践されているやり方で、ウォーレンバフェットやベンジャミングレアムなど著名な大物投資家も基本的にこの手法で稼いでいるはずです。
相場が上昇トレンドだったり安定している場合にはこの投資スタイルでも稼ぐことは出来るはずなのですが、下落トレンドや不安定な相場では大きなリターンを上げていくのは難しいです。
いくら良い銘柄を選んで投資をしたとしても日経平均株価が大きく下落すれば大半の銘柄も下がってしまいます。
そんな状態では勝つことよりも負けることの方が多くなりがちです。
でも、現物取引以外にも世の中にはたくさんの金融商品や投資スタイルがあります。
株価が急落(ボラティリティが高くなる)した時にプラスになるVIX指数のような商品もありますし、短期売買には結構お馴染みの空売りという方法でも稼ぐことができます。
特に、高く売って安く買い戻す空売りは一般のトレーダーでもやっている人は多いと思います。
投資の多角化というか分散化というのか、上げ相場でも下げ相場でも勝つことが出来る投資手法をマスターしなきゃいけないなとは前々から感じていたのですがハイリスクのイメージがあり怖くて一度も先物や空売りを取引した経験はありません。
先物や空売りの使い道や注文方法など全く分からないので詳しくはこれからですが、今期待しているのは日経平均先物を使ったヘッジです。
自分のポートフォリオはバリュー・スイングトレード共に、東証一部上場企業でありその中でも財閥系など日経225銘柄に採用されている企業が少なくありません。
そのような銘柄は日経平均がある程度下落すれば持株も否応なしに下がっていきます。
そんな時に日経平均先物を空売りすれば、持株の損益が下落するのは普段と同じですが、先物の売りヘッジにより利益を得ることができるはずです。
個別銘柄を空売りするよりも簡単にリスクヘッジすることが出来るイメージです。
もちろん、リスクヘッジとしてでなくメインのトレードとして先物や個別銘柄の空売りをしていけば市況が悪い時でも利益を取ることが出来ると思っています。
先物や空売り以外にも、投資スタイルの多角化という点でデイトレードも10月に試してみたいと思っています。
1日で完結する点と信用取引でレバレッジを使う点はスイングにはないデイトレードならです。
スイングトレードでも寄り付き前後は毎日チェックしていますし、昼寝やバス釣りなど平日はほとんど自宅にいるのでデイトレードをする環境は十分です。
ただ、今のところ考えているのはデイトレードはスイングトレードのリスクヘッジとして利用するつもりです。
過去に3回ほどデイトレをやったことはあり、最後にデイトレをしたのは2,3年前だったはずです。
再び負けて終わるのかもしれませんが、とりあえず松井証券に100万円を振り込み済みです。
信用取引を使うので100万円あればレバレッジで大半の株を買うことができますが、ロットを増やす為に更に100万円~200万円を追加するかもしれません。
下落トレンドでも5分足、1分足…で見ると上がるタイミングがあります。
少しでも勝率を上げる為にスイングトレードで主に取引している銘柄を狙っていくつもりです。
まとめ
10月は中国恒大の経営危機にアメリカの債務上限問題、そして新政権など株価に影響を与えるリスクが多い月です。
また、銘柄によっては第2四半期を迎える企業もあり、これもリスクの一つです。
とにかく、10月は日経平均株価のレンジがいつも以上に広く、勝率を上げていく為にはリスクヘッジが必須となります。
そのリスクヘッジとして活躍してくれそうなのが、先物や空売り、デイトレなど新しい投資スタイルです。
新手法は実践を通して勉強していく感じだと思います。
先物はハイリスクなイメージが強いのでヘッジとして使ったのに大損しないように気を付けます。