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月次・年次投資報告

新トレード方法を実践&プットオプションを勉強。10月のスイング・バリューの投資結果と運用方針

10月に入ってから新型コロナの感染者数が一気に減少しました。
また、10月14日に衆議院が解散し、衆議院選挙がスタートし10月31日に投開票があります。

アメリカのNYダウやNASDAQは過去最高値を更新している状況ですが、それに反して日経平均株価は弱いままです。
とにかく乱高下が多かった1ヵ月でした。

10月はどのくらい稼ぐことが出来たのか?スイングトレードとバリュー投資の結果や運用方針などをご紹介していきたいと思います。

衆院選で自民党が勝利&中国恒大経営危機は依然変わらず

10月もマーケットに影響を与えそうなニュースはたくさんありました。

まずは新型コロナ感染者数が10月になって更に減少したこと
これにより、9月末に緊急事態宣言・まん延防止等重点措置は解除され、10月半ばからは全国で飲食店に実施されていた時短も解除されてきました。

また、10月末に第49回衆議院総選挙がありました。
アノマリーでは株価が上昇するケースが多いようですが、9月末の岸田新政権が誕生した翌日以降は数日連続で日経平均が急落があったので不安でしたが、結果的にあh自民党が単独で過半数を獲得したことで翌日の日経平均株価は700円以上も上昇しました。

その他、海外のニュースとしてアメリカの債務上限問題と中国恒大の経営危機も依然としてマーケットリスクを高める要因です。

アメリカの債務上限問題は一部上限引き上げが可決されたことで10月半ばにデフォルトという危機は脱しましたが、12月初旬以降はまだ解決できていません。
単に問題が先送りになっただけなので再びデフォルトの可能性も出てくるかもしれません。

中国恒大の経営危機も一進一退の状態です。
9月に未払だったドル建ての社債の利払いは期限ギリギリで返済することが出来たらしいですが、今後も社債の利息や来年の償還など問題は山積みです。
リアルタイムに情報が伝わってこないのである日突然、経営破綻した…なんてこともあるかもしれません。

感染者が減少したことは実体経済には間違いなくプラスに働きますが、マーケットにはそれが既に織り込み済みなのかアフターコロナ銘柄も10月半ば以降あまり株価が上がっていません。
自分の場合、JR東日本・西日本や日本航空などのアフターコロナ銘柄を多く保有しているので感染者が減少すれば株価は回復すると期待していたんですが今のところ株価は鈍い状況です。

この他、政治や中国恒大の件など11月も相場が荒れるんじゃないかなと心配です…

バリュー投資とスイングトレードの投資結果

【バリュー】市況の悪化で含み益が前月比60万円減

バリュー投資の10月末時点の投資結果は、含み益が365,900円

現時点のバリュー投資のポートフォリオは次の企業です。

  1. 東日本鉄道(JR東日本)
  2. 西日本鉄道(JR西日本)
  3. 住友化学
  4. 旭化成
  5. 良品計画(NISA枠)
  6. 日本郵船(NISA枠)

バリュー投資の持株では9月に1年3ヵ月以上保有し続けたINPEXと双日を全て売却しましたが、10月はノートレードでした。

9月までバリューとスイング合わせて380万円も保有していたINPEXは9月末に売却しましたが、その後原油価格が高騰しINPEXの株価は大きく上昇しました。
もし今も保有していたら含み益が50万円近くになっていたはずなのでホント残念です…。

一方で、10月はマーケットリスクを少しでも減らす為に現金比率を高めるべく、住友化学や旭化成、良品計画など含み益がある株も売却するつもりでした。
ただ、どの銘柄も10月に入ってから下落してしまい売り時ではないと判断。
結果的に10月はマーケットが大暴落…という事態は無かったので無理に売らなくて良かったかなと思います。

ただし、多くの企業が10月後半から11月半ばにかけて第2四半期や第3四半期の決算発表シーズンなので決算を跨ぐことになってしまったのは残念です
実際、バリューとスイング合計で投資額が380万円以上の住友化学は10月末の決算が好決算だったにも関わらず株価は急落。
バリュー投資の方はプラ転を維持していますが、スイングの方はマイ転し、高値で売却するまでには時間がかかりそうです。

前月から含み益が60万円も下落しました
含み益が大きく減少している理由は、持株全ての株価が下落している為です。
特に、日本郵船やJR東日本・西日本、住友化学などの急落が影響しています。

プラ転している銘柄は株価が自然に回復するのを待つとして、問題は含み損となっているJR東日本・西日本と日本郵船の3銘柄です。
ナンピン買いなどで買い支える方法もありますが、この3社はどれも1株あたり5,000円~8,000円台で大量の資金が必要ですし、そもそもJR東日本の一部と日本郵船はNISA枠なのでナンピン買い出来ない事情もあり放置するしかないかなと思っています。

日経平均株価が再び3万円台に突入でもしない限り、この3社が年内にプラ転するのは難しそうです…。

【スイングトレード】連日の損切りでワースト記録

スイングトレードの10月末時点の投資結果は、売却損益が-254,325円、評価損益が-197,497円

10月末時点で保有している銘柄は次の通りです。
投資額が大きい順に並べると、

住友化学、ルネサスエレクトロニクス、神戸製鋼所、フジクラ、日本航空、武田薬品工業、ZOZO、三菱商事、パナソニック

以上、9銘柄の保有です。
住友化学とルネサスエレクトロニクスは投資額が200万円を超え、神戸製鋼所やフジクラも180万円前後です。
その他は30万円から70万円程度の株となります。

10月の目標として掲げていた売却益30万円以上はクリアできませんでした
それどころか、25万円の売却損で大きなマイナスで終わってしまいました。

目標を未達になった理由としては、9月末から5営業日連続で50万円の損切りが影響しました。
損切りをしたのは、SUMCOや東京精密、三菱重工業、ANA、三井住友フィナンシャルG、イオンFGになります。
このうちSUMCOだけで20万円も損切りをしています。

9月末に岸田新政権が誕生し株価が上昇すると思いきや、数日連続で日経平均株価が下落し、持株の含み損が拡大。
おまけに、SUMCOは9月末に設備投資の為の公募増資を発表し翌日には株価は急落しました。

逆に、プラスで売却できた銘柄は売った翌日に株価が大きく上昇するなど悔しい思いをした1ヵ月でした。

5日連続で合計50万円の損切りで得た教訓

10月前半はとにかく苦しかったです…。

9月30日に10万円以上の損切りをしましたがそこから5営業日連続で損切りを実行
新しい投資スタイルにシフトする為にも膿を出す作業は避けられないと思ったとは言え、5日間で50万円以上の損失は厳しかった…。

これまでも何回か損切りしたことはありますが、連日損切りをしたのは今回が初でしたし損失としても過去最大でした。
今回の損切りで学んだ教訓は、損切りするなら傷が浅い早めに行うこと、もし早期に出来なければ塩漬けするくらいの覚悟…ですかね

基本的に損切りはマイルールを作りそれを徹底することが大事だと思います。
投資額によっても異なりますが、損益率が-3%~-5%になった時が一つの目安かなと思います。
まずはこのルールを守り、損失を小さくすることが第一です。

今回の損切りのほとんどはダラダラと判断を先延ばしにしたことで損失が大きくなってしまいました。
SUMCOは8月半ば時点で280万円保有しており最初の損切りをしたのが8月末。
この時はポジションを小さくしてナンピン買いで買い支えるつもりでしたがその後も株価は下落し続け、9月末に公募増資による希薄化が原因で株価は急落。
せめて8月末に損切りしていればもう少し損失を小さくできたはずです。

ただ、いくら損切りとは言え、損益率が-10%を超えているともう遅すぎでこの段階での損切りはお金をどぶに捨てるようなものかなと…
この段階まで来たら損切りよりも塩漬けして株価が上がってくれるのを待つ方が良い気がしています。

後付けですが、SUMCOは損切りした翌日以降は株価が上昇しています。
ポジションも100万円程度だったのでそのまま保有していれば年内にはプラ転しているかもしれません。
既に-10%以上の含み損を抱えているJR東日本・西日本と日本郵船は損切りせずに塩漬けしていく覚悟です。

もちろん、損切りは出来るだけ早く行った方が良いのは今回の件でよく身に染みたので今後は徹底するつもりです。
50万円以上も損切りをしてみて精神的に5万円程度の損失なら挽回できる金額かなと思えるようになりました。
損切りのハードルを一つ乗り越えることが出来た気がします。

11月の投資目標と運用方針

11月も先月に続き中国恒大やアメリカの債務上限問題、そして政治の動向など株価に影響を与える要因は依然として残ります。

11月の目標はスイングトレードの売却益を40万円以上

市況は大きく変わらないですが、10月の損を少しでも取り戻すべく少しだけ高めの目標に設定しました。
正直、10月は損切りで売却益どころか収支トントンでも難しいと思っていましたが、11月は今のところ大きな損切りになる銘柄はないのでプラスで終えることが出来るはずです。

11月の目標をクリアする為の方法として考えているのが、

  • 押し目買いし安易にナンピン買いしない
  • 2ヵ月以上も保有中の負の遺産を11月早々に清算
  • 日経平均先物の空売りやプットオプションで買いポジションをヘッジ

などのプランを計画中です。

戦略1.押し目買いし安易にナンピン買いしない

スイングトレードを本格的にやり始めて半年が経過しました。
この間の損益はトータル50万円ちょっとのプラスです。

当初のスイングトレードは投資を始めてから数日から1週間程度、長くても10日くらいで売却、そして数%のリターンをイメージしていました。
それを複数銘柄で繰り返してコツコツ利益を積み重ねるつもりでやっていました。

でも、実際は売却までに1ヵ月以上時間がかかった銘柄がほとんどです
中には3ヵ月以上も保有していた銘柄もあり、とにかく売却までの期間が長期化しているのが実態です。

売却までここまで時間がかかっているのはまずエントリーポイントが悪いんだと思います。
ここが上手くいけばすんなりプラスで売却できるはずです。

また、個別銘柄の株価は日経平均の下落や調整などで上下動を繰り返しますが、下落する度に安易にナンピン買いを繰り返すのも失敗している原因だと思っています
ナンピン買いを繰り返すことで確かに平均取得価額は下がりますが、小刻みにナンピン買いしているので結果として保有数が多いわりに平均取得価額はあまり下がっていない状態になっています。
そして、大きな下落があると保有数が多い分、多少のナンピン買いでは効果が薄くなりマイ転が解消するだけでもかなりの時間がかかっているのが現状です。

そこでその反省を活かして最近実践しているのが、上昇トレンドの銘柄を約30万円分の押し目買いし、3%以上上昇すれば即売却、逆に3%以上下落したらナンピン買いと言いう方法です

この方法が今までと何が違うかというと、ナンピン買いする基準があることです。
基準を設定したことで安易にナンピン買いをすることはなくなり、ナンピン買いした時は以前よりも大きく平均取得価額が下がるようになりました。

実際、10月からこの方法を実践していますが、売却までの期間がだいぶ早くなりました。
中には翌日に売却という銘柄もちらほらあるくらいです。
最初のエントリーが30万円程度なので1銘柄で大きなリターンを上げるのは難しいですが、小さくコツコツ利確して安定的に利益を積み重ねるには理想的です。

ちなみに、最初のエントリーで30万円としているのは3%で売却出来れば1万円弱のリターンになるのと、それでエントリーできる銘柄が多いからです。
1株4,000円~5,000円のような株の場合には上限を200万円とした時に追加で買えるチャンスが少ないので少し間隔を開けてナンピン買いをしようと思っています。

戦略2.2ヵ月以上も保有中の負の遺産を11月半ばまでに清算

10月末時点でスイングトレードで運用している銘柄のうち投資額が100万円を超えているのは4銘柄ありますが、この全てが2ヵ月以上も保有している状況です。
特に、住友化学は4ヵ月以上も時間がかかっています。

住友化学とルネサスエレクトロニクスはプラ転したものの、神戸製鋼所とフジクラの2社は未だにマイナスのままです。
株価が下落する度に小刻みにナンピン買いした結果、ここまで投資額が膨れ上がり2ヵ月以上も保有することになってしまいました。

上述の新しい取引方法をメインにやっていく為にも、現在も含み損であり負の遺産となりつつある神戸製鋼所とフジクラの2銘柄を11月半ばまでに売却したいです

どこかで期限を設定しないとスイングトレードのはずが、数ヵ月、半年…となってしまいそうですし、売却の目安にもなります。
実は、含み損となっている2社も大きな含み益になっていた時はあったのですが、欲を出してホールドしていたらいつの間にかマイ転…。

また、プラスの住友化学とルネサスエレクトロニクスについても長い間乱高下を繰り返している状態なのでこの2社についても11月半ばまでに売却したいです。
両社とも期待感は大きいのですが、上値が重く株価が上がりにくいので高値とは言わず、そこそこの株価でもいいので売りたいです。

もし、4銘柄を売却出来れば800万円近くの余剰資金が生まれます。
この資金で新しい方法に本格的にトライすることが出来ます。

戦略3.日経先物の空売りやプットオプションで買いポジションをヘッジ

運用する銘柄のほとんどが買いポジションであり、突然の市況悪化で含み益が縮小ないしマイ転するリスクがあります

先月のブログで戦略3として、市況の悪化への備えとして日経平均先物や空売り、デイトレなど投資スタイルの多角化で稼いでいきたいと紹介しました。
とりあえず、10月早々にデイトレードで空売りをチャレンジはしてみました。
たった1日だけで5万円の損失となりましたが…。
これの失敗については経験値がゼロなのに最初からロット全開で空売りしたことが原因です。

でも、まだトライできていないのが日経平均先物やオプションなどいわゆるデリバティブ商品です。

日経平均先物や個別銘柄の空売り、オプションの目的はあくまで買いポジションのヘッジであり、今のところそれ単体でトレードすることは考えていません
株価は突然急落したりしますが大きな下落時で含み損が拡大する中、ヘッジした分で少しでも穴埋めしていきたいと思っています。

先月から入門書で勉強しているのですが、思っていた以上に日経平均先物やオプションは難しいです。
基本的な仕組みを理解しても買い方や売るタイミングなどさっぱりです…。

ただ、ヘッジ戦略としてイメージに一番近いのはオプションです。
オプションにはコールオプション(買う権利)とプットオプション(売る権利)をそれぞれ売り建ても買い建ても可能な商品です。
日経平均株価が急落した時に持株の穴埋め分を貰えるのがプットオプションの買いになります。

プットオプションは簡単に言えば掛け捨ての保険です。
毎月数千円の保険料で3000万円の保険金を貰う契約のように、プットオプションも将来に備えた大きなリターンに対するプレミアムは少額で済みます。

日経平均株価が設定した権利行使価格を下回らなければプレミアムは無駄に終わりますが、日経平均が急落したような時には大きなリターンとなるはずです。
オプションには個別銘柄にはない、IVやデルタ、ガンマ、ベガ、ゼータ、ロー…など難しいワードが並んでいるのでプットオプションを買うのはもう少し先になりそうです。

とりあえず、現時点では毎月ないし毎週、日経平均急落に備えて安いプットオプションを買っておくのをイメージしています
株価が急落した後はボラティリティが上がりプットオプションが高騰するのでその前に買っておけば安く済むはずです。

10月末時点で運用資産が3000万円で株として2000万円投資をしている状況でどのくらいのプットオプションを買うべきなのかはまだ分かっていませんが、毎月数万円程度のプレミアムなら安心を買う意味でプットオプションはアリかなと思っています。

まとめ

10月は大きく負け越してしまったので11月は少しでも取り返したいです
一応目標としては売却益40万円に設定しましたが、気持ち的には50万円以上にしたいくらいです。

アフィリエイトを実質撤退し本業として投資を考えスイングトレードをやり始めてから半年が経過しました。
今のところトータルで若干のプラスですが、そろそろ稼げる方向を見出さないといけないです。
月に最低30万円、理想は50万円以上を上げられるような方法を見つけないと。

11月は基本的に戦略1の新しい方法をメインに売買していくつもりです。
最初のエントリーする投資額から考えると、保有銘柄は従来以上に多くなりそうです。
ただ、スイングなのに2,3ヵ月保有していた今までの方法とは違って、回転は速いはずなので効率よく稼ぐことが出来ると期待しています。

11月中にプットオプションなどヘッジ戦略を導入できるかは今後の勉強次第ですが、なるべく早めに買いポジションをヘッジしたいです。
原油高を背景に景気後退とインフレが起こるスタグフレーションが懸念されており、ある日突然マーケットが暴落…なんて時が今月中にも起こるかもしれません。
もっと前にヘッジ戦略を取っておけばよかった…なんて後悔しないようにしたいです。

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