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三菱商事や電通など大企業で新型コロナウイルス防止で在宅勤務に
新型コロナウイルスが蔓延する中、各地ではイベントが開催中止になっています。
新型コロナウイルスの感染経路は主に接触感染と飛沫感染の2種類と確認されており、人が密集するようなイベントでは感染の可能性が自然と高まります。
先ほど、東京ディズニーリゾートとユニバーサルスタジオジャパンが新型肺炎対策として休園を発表しました。
イベントの中止は感染者を作らないことはもちろん、ブランドを守るためでもありそうですね。
そんな中、従業員のウイルス感染を避けるために在宅勤務を発表した企業が出始めています。
例えば、三菱商事や電通、JT、キリンHDなど…。
大手企業の中でもGMOは在宅勤務を早期から導入しており対応が早かった印象です。
イベント以上に感染が懸念されるのが通勤電車なので在宅勤務を導入する企業が増えているのは自然な流れかもしれません。
大手企業が続々と在宅勤務を導入したことで他社も続きそうです。
在宅勤務を可能にした「テレワーク」。IT技術活用で自宅にいながら仕事が可能に
企業の在宅勤務が拡大する中でここ最近耳にするようになったのが、「テレワーク」。
テレワークは、IT技術を活用し時間や場所の制約を受けない働き方を意味します。
職場から離れたところで仕事をすることから「リモートワーク」とも言われています。
テレワークなら職場に通勤する必要なく自宅で仕事をすることができます。
これを可能にしたのがインターネットやノートパソコン、スマホのおかげ。
これらのツールを使えば職場にいるのとそれほど変わらずに自宅にいながら同僚とコミュニケーションを図ることができます。
実は、自分が以前働いていた会社でもテレワークをやっていたことがあります。
土日に休日出勤する代わりに自宅でテレワークをやっていたことがありました。
務めていた会社がテレワークを導入したのが東日本大震災の時。震災で帰宅難民や原発問題を受けて在宅勤務ができるようにテレワークの仕組みを構築していました。
職場のパソコンは処理も保存もサーバ上で動く「シンクライアント」。
社員によってはWindowsやMacなど使用するノートパソコンはバラバラでしたがクライアント端末の制約を受けることはないので同じパソコンのように使うことができます。
また、全従業員にスマホとタブレットの支給もありました。
サーバにアクセスさえすれば作業環境がスマホでもタブレットでもPCでも関係ありません。
さらに、書類は全てペーパーレス。
いくらシンクラやクラウドを整備したところで書類が紙ベースなら十分ではありませんよね。
ペーパーレスなら書類の確認も外部から簡単にアクセスすることができます。
以上のように、以前働いていた会社ではテレワークのために様々な仕組みを作っていました。
テレワークを実現するための環境整備にはかなり時間とお金が必要なのかなと思います。
在宅勤務は労働時間増や作業効率悪化などデメリットも
テレワークの最大のメリットは、自宅でいながら仕事ができること。
職場への通勤って満員電車で朝からストレスですし疲れも残ります。何よりも通勤時間がもったいない。
通勤時間も有効活用することができます。
また、子育てや介護をしながら仕事もできる点もメリットです。
一昨日に政府が全国の小中高学校の臨時休校を発表しましたがテレワークであれば子供の面倒を見ることができます。
もしかしたらこの学校閉鎖を受けてテレワークに乗り出す企業もあるかもしれません。
従来の働き方とは大きく違うテレワークですがデメリットも大きいです。
テレワークによって労働時間が長期化して忙しくなってしまうこと。
自分はまさにこの例でした。
休日出社することが原則禁止されていたのでテレワークをやっていましたが残業時間にカウントされない上に休日にも仕事で休む時間が全くなかったです。
また、作業効率が悪くなる点もデメリットの一つかもしれません。
自宅での仕事は楽にできますが何の制約もないとどうしてもダラけてしまいます。今回の在宅勤務のように長期間続くと時間だけが過ぎ去っていきアウトプットが何にもないような状態になり得ます。
職場や時間、あるいは上司…など多少の制約は仕事の質を高める上では必要なのかなと思ったりもします。
そして、テレワークを導入するには企業にとって色々と大変であること。
中小やベンチャー企業であれば何の準備もしていなくてもネット環境さえあればすぐにテレワークにシフトすることができますが、大企業ではそんな簡単にはいきません。
外部からサーバにアクセスすることになるので従来よりもセキュリティを高度化させておく必要がありますし、シンクライアントやペーパーレス化なども環境整備もテレワーク導入には必須です。
あと、一つ気になったのが営業やカスタマー系の仕事はどうするんでしょうかね。
例えば、電通は在宅勤務を発表しましたが広告代理店という仕事の性質上、営業がメインの会社だと思います。事務系や管理系ならテレワークにシフトすることも簡単だと思いますが、営業の仕事が可能なのかは疑問。
一昨日から在宅勤務に切り替えたみたいですがそれとは裏腹に電通本社は明かりが煌々としているとか…。