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コロナウイルス禍で倒産やリストラが続出。リーマンショック時の就職活動を振り返ってみる

コロナウイルスで世界中の経済損失はリーマンショックを上回る500兆円

昨日、東京や神奈川、大阪に発令されていた緊急事態宣言がついに全国でも実施されることが決まりました。
期間は5月6日まで。この間は人の行動を最低でも7割以上削減したい政府方針のもと、休業要請が全国規模になりそうです。

新型コロナウイルスの影響は全国で見られたとは言え、対象になっていなかった地域では今まで通り経済活動が行われてきました。
でも、緊急事態宣言の発令で休業要請となり、東京や横浜に見られた街から人が消える状況が拡大していくんでしょうね。

地方ではまだ事業継続していた企業にとっては大ダメージでしょうね。
例えば、全国で展開している飲食チェーン。東京や大阪では休業要請により臨時休業している店舗が多いものの、緊急事態宣言以外の地域についてはこれまで通り営業していたお店が大半です。
それが休業を余儀なくされるとなると、大企業でも経営が大きく傾くところも出てくるんじゃないでしょうか。
飲食以外にも、ホテル業界やスポーツクラブ、エンタメ系…など今回の決断で影響を受ける業種は広範囲です。

この前後にIMF(国際通貨基金)から恐ろしいレポートが届いています。
今回のコロナショックは世界大恐慌以来、最悪の不況を経験する可能性が高いとし、世界中の経済損失は500兆円に及ぶとの試算があります。
2008年に投資銀行リーマンブラザーズの経営破綻で端を発したリーマンショックによる経済損失が200兆円なのでその2倍以上も影響が大きいということになります。

確か、リーマンショックでは日本経済が回復するまでに3年くらいの時間がかかったはずです。
この時は企業による内定取り消し、派遣切りが相次ぎました。
コロナショックでは既に雇用にも影響が見られ、全従業員のリストラや全派遣社員をカットした企業も。

この時、自分は大学4年生でした。
振り返ってみると、1年遅ければもろにリーマンショックの影響を受けていて第一志望の会社に入社することも出来なければ、今のような人生を歩むこともできなかったはずです。

リーマンショックの前後における就活、キャリアパスについて振り返ってみたいと思います。

リーマンショック前に外資系企業からファイナンス職で内定

第一志望から内定を貰ったのが2008年5月頃。
外資系企業のファイナンス職での採用です。

大学3年生からUSCPA(米国公認会計士)の勉強を始めていたことがきっかけでファイナンスや会計の仕事、それも外資系で働きたいと思い、総合職ではなく職種別採用の企業に絞って就活しました。

今でこそIT企業を中心に職種別採用を行っている企業が増えましたが10年以上も前の当時では職種別採用を行っている企業はわずか。
というか、選考段階で部署を選べるのは外資系企業がほとんど全てでした。
USCPAの勉強を活かしたいという思いもありましたが、そもそもファイナンス職を募集しているのが外資しかなかったというのも選んだ理由です。

最終的に10社もエントリーしませんでしたがそれでも数社から内定を貰うことができました。それも好景気が続く完全な売り手市場だったから。
もし希望の会社から内定を貰えなかったら資格の勉強でも頑張ろう…くらいしか考えておらず、まさかそれから数カ月後のリーマンショックで状況が大きく一変するとは。。

リーマンショックは2008年9月のリーマンブラザーズの経営破綻に端を発しましたが、2007年には住宅バブルが崩壊し始め、じりじりと金融市場には影響がありました。
そして、リーマンショックよりも半年前の3月には投資銀行のベアースターンズが経営危機になりJ.P.モルガンチェース救済買収もされています。

確か、就活準備をし始めた2008年1月頃にはみずほ証券と野村證券がそれぞれデリバティブ取引で1,000億円以上の損失を計上というニュースが出ていた時です。
この時には「サブプライムローン」や「デリバティブ」などのワードがニュースで報道されていたこともあり、それによる企業へのダメージについて質問した応募者がいたのを覚えています。

そんな状況下でも2009年新卒採用活動に大きな影響がなかったのは既に新卒募集枠が決まっていたのと、市況がさらに悪化するとは考えてもいなかったからではないかなと思います。
自分が入社した外資系企業でも2009年入社と2010年入社では新入社員の数に大きな違いがあり、2009年入社組でなかったらこの会社から内定を貰うことはできていなかったはずです。

2008年9月にリーマンショック。リストラや派遣切り、内定取り消しで不況に突入

リーマンショックが起こる前に無事に第一志望の外資系企業から内定を貰うことができたのが大学4年生の時。
この会社から内定を貰えた瞬間に就活は終了なので卒業まで遊びたい…ところでしたが、USCPAの試験があったので勉強を続けていました。
大学4年間で一番勉強した時だと思います。

この時の思いとして、出来れば入社までにUSCPAに合格したいのと、英語力を上げたいというのがありました。
結果的には入社までに合格できたのは4科目中、FAREという会計科目のみで全科目合格には至らなかったのは残念。

そして、9月になりリーマンショックが起こります。
アメリカの会計やファイナンスを勉強していましたし、英語の勉強と思って英字新聞などを眺めていましたが、金融危機の状況にあったことをすっかり忘れていました。

リーマンショックによって直接的な影響を受けた業界と間接的なところがあるとしたら、自分の会社は間違いなく直接的な影響を受ける業界です。
ただ、リーマンショックの原因を作ったCDOやCDSにはほとんど関わらなかったのと、リスク管理に力を入れていたこともあって最小限の損失で済み、入社する前には業界2位から1位にジャンプアップしていました。

国内では不動産会社や保険会社で経営破綻になるところも。
急激な円高になり自動車メーカーをはじめ国内外で展開する企業は軒並み大幅な減収。
日経平均株価は一時期7,000円台にまで落ち込み、日本でも不景気に突入した時でした。

そして、リストラや派遣切り、新卒の内定取り消し…など人員削減が加速。
自分の会社では内定取り消しなんてこともないですし、給料が変わるわけでもないので今後どうなるんだろう…くらいの不安しかなかったのが正直なところです。

コロナショックである今まさに同じようなことが起こっています。

入社後すぐに経営企画へ異動に。これがMBA進学や独立するきかけに

新入社員として入社したら最初の数ヵ月は2ヵ月程度の新人研修。
どこの会社でもやるような内容です。
まだまだこの時は学生気分が残っていましたね…。

配属先は財務や経理機能を持つファイナンスの部署で最初に経費精算や資金繰りをやりつつ、簡単な決算作業をやり、その後プロジェクトマネジメント的なことをしました。
USCPAで会計を勉強していたので多少なりとも分かったつもりでしたが全然通用しなかったのを覚えています。

本来ならこの部署で数年なのか、それともずっとなのか働き続けるはずでしたが、入社してから数カ月後に経営企画に異動することになります。
実際、同じ部門に配属された同期は10年以上も経った今でも同じところで働いている人がほとんどです。

会社が同業他社を買収することになり、M&A実施後の経営統合や業務統合などのPMIを経営企画が主導して行うことが決定。経営企画に若手がいないのとプライオリティが高いということでファイナンスから急遽異動することになりました。

せっかく仕事にも人間関係にも慣れた時だったのでこの話を聞いた時はがっかりでした。
でも、これがきっかけでMBAに進学することになりましたし、最終的には自営することに繋がったと思っています。

新しい部署での仕事は英語や立場の問題だったり大変なこともありましたがやりがいは大きかったです。
MBAを卒業した後に就職した会社でも同じような仕事に就きました。

結局、リーマンショックでの影響は部署異動するくらいでしたが、社内では部署異動も頻繁に起こりましたし辞めていく社員もちらほらいました。
たぶん、この異動がなければ今でも同じ部署で働き続けているでしょうし、自分で仕事をしようなんて思ってもいなかったはずです。

まとめ

改めて思ったのは、100年に1度と言われる大不況だったリーマンショックでも、ほとんど影響を受けずに済んだこと。
リーマンショックがきっかけで入社早々にファイナンスから経営企画に異動するハプニングはありましたが、結果的には自分のプラスとなりました。

その後はMBAに進学し、転職活動をして再び会社員をやりましたが、この時にはリーマンショックの求人への影響はほとんど感じませんでした。
ホントに運が良かった…。

今回の新型コロナウイルス騒ぎも頑張って乗り切りたいです。
感染状況によって経済へのダメージが大きく変わっていくのでまだ全容が掴めないところもありますが、もしIMFのレポートにあるように経済損失が500兆円規模なら自分の仕事にも多大な影響がありそうな気がします。

2月くらいから売上は減ってきて、3月には売上が止まり、そして4月は広告予算の見直しで多くの案件がストップする事態になっています。
ただ、リーマンショックを経験していたおかげでキャッシュの大切さは実感したこともあり、資金はそこそこあります。数年、このような状況が続いたとしても生活できるくらいの資金は残っているので今すぐに失業…という事態は避けることができています。

もしかしたら、リーマンショックで一番影響があったのは何か?と聞かれたら、それはお金に対する考え方だと思います。
資金繰りに困窮し相次ぐ倒産を見てビジネスでもプライベートでも自己資金が大事だと実感。そのおかげで厳しい状況でも事業を続けることができています。

とは言え、そろそろアフィリエイトから方針転換して別のビジネスをやる良いチャンスなのかなとも思っています。

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