ここ数ヶ月市況が冴えないアメリカ株に対して比較的に強い日本株ですが、6月末のスイングトレードの評価損益はワースト記録を更新。
夏休みに向けて旅行ニーズが増えるかなと期待していたJR東日本や西日本、HISなどの株価もパッとせず7月に期待していたんですが、この1ヶ月間で新型コロナウイルスの感染者数が10倍弱も増加し月末時点で感染者数は23万人を突破。
おまけに、月末に発表された4〜6月のアメリカのGDPは2期連続のマイナスとなり、一般的にはこれでリセッション(景気後退)とみなされた状態になりました。
市況は最悪な状況です。。
そんな中で7月はどのくらい稼ぐことが出来たのか?スイングトレードとバリュー投資の結果や運用方針などをご紹介していきたいと思います。
ポイント
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目次
バリュー投資とスイングトレードの投資結果
【バリュー】ずっと含み損だったJR東日本が黒字へ
バリュー投資の7月の投資結果は、評価損益が-211,400円。
現時点のバリュー投資のポートフォリオは次の企業です。
- 東日本鉄道(JR東日本)
- 西日本鉄道(JR西日本)
- 住友化学
- 旭化成
- 良品計画(NISA枠)
- 日本郵船(NISA枠)
相変わらず持株に変化なしです。
7月も先月に続き評価損益はマイナスのままです。
JR東日本とJR西日本の含み損は相変わらず大きく、夏休みに向けた旅行ニーズで株価が回復することを期待していたのですが新型コロナ感染者数急増の影響もあってか、株価は下がったままです。
ただ、月末に発表があったJR東日本の第1四半期が3年ぶりに190億円弱の黒字というのは今後の株価にポジティブな要素になりそうです。
同時期は感染者数が激減していた時であり、7月になってから感染者数は急増したものの経済活動を止める気配はありませんし、夏休みに旅行を計画していた人もそのまま結構しそうなので第2四半期も2期連続の黒字である可能性は高いはず。
過去最大の赤字から四半期だけでも黒字になったのはビッグニュースなはずなのですが、海運業や半導体などで相次ぐ好決算に隠れてしまっている感があります…。
通期で黒字でもない限り大きな含み損がプラ転するのは厳しいのかなというのが正直なところです。
JR以外で変化があった銘柄として、日本郵船が月末にやっとプラ転してくれました。
評価損益はわずか9,000円ですが、6月末に受け取った期末配当金は12.5万円もあり、NISAなので全額非課税。
もし今利確したら日本郵船単体の運用利回りは15%くらいだと思うのでそこそこの投資結果かなと思います。
日本郵船の第1四半期の決算発表は8月前半ですが、既に増収増益と発表されていますし、先に決算発表があった商船三井のように増配の可能性もあり得るかもしれません。
ただ、決算を跨ぐのは色々とリスクがあるので持ち越すかどうかは迷うところです。
ところで、6月にNISA口座をGMOクリック証券から楽天証券への移行手続きですが、つい先日やっと移行手続きが完了しました。
GMOクリックで運用していたNISA口座を楽天証券にやっと移行することが出来た(`・ω・´)
GMOに必要書類を依頼してから口座移行までに1ヵ月ちょっと。
早くても8月半ばかなと思っていたので早く開設できて良かった。ちなみにNISA口座を移した理由は楽天証券でアメリカ株を運用する為です。#nisa pic.twitter.com/IXZqt0QI4m
— タムタム@新アカウントで再スタート (@freeeroom_new) July 24, 2022
GMOクリック証券と楽天証券の手続き全てが書類ベースな上に税務審査というのがあるのでNISA口座の移行完了は早くても8月前半くらいだと思っていましたが、1ヵ月で移行することが出来ました。
NISA口座をGMOクリック証券から楽天証券へ移行させた理由はアメリカ株を運用する為ですが、まだアメリカ株は低いままなので反発前に間に合ってよかったです。
【スイングトレード】含み損が50万円回復。決算シーズンで失敗も…
スイングトレードの7月末の投資結果は、売却損益が62,975円、評価損益が-1,176,645円。
7月末時点で保有している銘柄は次の通りです。
投資額が大きい順に並べると、
以上、11銘柄です。
7月もなんとか6万円ちょっとを利確することができました。
7月に利確した銘柄は、商船三井とベネッセ、メルカリの3社です。
この中でも一番大きな売却益となったのが4万円弱の商船三井です。
商船三井は7月末に決算があり決算を跨ぐかどうか迷ったんですが、日本郵船も保有しているので決算後の下落リスクを減らそうと前場に利確。
ただしこれが失敗でした…。
というのも、商船三井の決算発表は大引け後だと思っていたのですが、実際jはお昼休憩中だったので急いで売る必要はなく、決算の状況を見ながら判断することができました。
結果的には増配を発表し、配当利回りは14%というあり得ない水準に。
翌日落ちたらすぐに買うつもりでしたが、株価は上昇…。。
メルカリとベネッセは株価が急落した直後に拾った銘柄で大きく反発するチャンスを狙っていましたが、なかなか株価がパッとしなかったので2社トータルで2万円の利確。
8月になってからも決算発表は続いていますが、保有企業の決算を跨ぐかどうかはいつも悩むところです。
含み損を抱えている状態であれば(損切りをしない方針なので)持ち越し一択ですが、含み益がある時はホントに迷います。
決算発表前はプラスだったのに決算翌日にマイ転した時はめちゃくちゃ悔しい…。。
まさにそんな状態だったのがルネサスエレクトロニクスです。
ルネサスエレクトロニクスは7月末に決算発表があり、決算発表直前にプラ転し2万円弱の含み益でしたが、大引け後の決算発表翌日には株価は10%近くも急落…。
自動車もゲーム機なども多くの製品で半導体不足で製造が追いついていないような状況が続いているので自動車向け半導体を製造する同社の好決算は間違いないと思っていました。
実際、決算は増収増益で翌日に期待できる内容でしたが、なぜか株価は急落。
流石に10%以上も急落したのはびっくりでした…。。
ただ、他の保有株とは違い、ルネサスエレクトロニクスには大きく期待しているので安く持株を増やせるチャンスだと考えてこの時に300株ほど買い増ししました。
現時点で投資額は130万円くらいです。
今後ももし急落するようなことがあれば買い増しするつもりです。
7月の利確は6万円ちょっとと、5月の38万円、6月の14万円と比べると小さい感じがしますが、スイングトレードの評価損益は1ヶ月間で50万円ほど改善しました。
保有銘柄のうち大きく改善したのは、ZOZO、良品計画、リクルートあたりです。
ZOZOは6月末時点で含み損が30万円で評価損益率が-20%でしたが、この1ヶ月で大きく上昇。
おまけに7月末に決算があり翌営業日となる8月1日の株価は10%も上昇し、含み損はほぼ解消しました。
同様に、良品計画も評価損益率が6%程度改善し少しずつ含み損が縮小しています。
6月末時点では評価損益率が良品計画-30%、ZOZO-20%で同業種でリスクが高く損切りすることも検討していましたが、ZOZOの心配が必要なくなったのはホント良かったです。
これで良品計画に専念できます。
リクルートは早くからプラ転し月末時点の含み益は10万円ちょっと。
半年くらい前の株価と比べると割安だと考えているのでもうしばらく保有し続ける予定です。
8月の投資目標と運用方針
7月に入り新型コロナウイルスの感染者数が急増し過去最多を更新してしまったのは驚きましたが、経済活動を止めるような施策はなさそうです。
仮に緊急事態宣言のようなことを実施しても解除した途端に感染者が急増…というのが想像できるので新型コロナと歩み寄りながら生活していくしかないのかなと思います。
これよりも気になるのがアメリカの市況悪化です。
GDPが2期連続でマイナスはテクニカルリセッション入りの兆候ですが、バイデン政権ではまだ本当の意味でのリセッションには突入していないとのメッセージの発表がありました。
とは言え、1990年以降でGDPが2期連続以上でマイナスになったのは今回を含めて3回しかなく、今後も高いインフレ率を抑える為に利上げが実施されるので今後もアメリカの市況は注視していきたいところです。
幸い、日本株はアメリカ株の影響をほとんど受けていません。
アメリカ株と比べれば、日本株は元々割安だったのと、今回の急激な円安によって輸出企業を中心に好決算が相次いでいる上に、海外の投資家にとって安く日本株を買えるなどの要因で頑張っているのかなと思います。
ただ、月末になってドル円が137円から数日で133円まで下落しており、もしかしたら来月には急激な円安状況は解消されているかもしれません。
また、日本も物価高を抑えるべく金利の引き上げを行う可能性もあるので8月も為替・金利による影響は続きそうです。
7月の目標の一つであった住友化学と神戸製鋼所の利確ですが、どちらもプラ転せずに今月も結局クリアできませんでした。
どちらも月末時点で評価損益率は10%未満なのでプラ転はそこまで高いハードルではないのですがそれが中々…。。
住友化学はここ1年くらいボックス相場になっている感が強く上値が重い印象です。
住友化学は配当利回りが高く、決算も常に良い優良企業だと思って500万円以上も投資しているわけですが、残念ながらスイングトレードの平均取得価額を上回るほど株価は上がってくれません…。
8月1日に決算があり内容は好決算でしたが、最近の傾向で言えばいくら好決算でも増配や自社株買いなどのサプライズがない限りは株価が下落するイメージです。。
8月中にプラ転するかどうかは微妙なところです。
神戸製鋼所に関しては一時期、評価損益率が-20%以上を超えていた時もあったので今の状況はだいぶ改善したと思います。
月初から少しずつ含み損が縮小してきたので7月中にはプラ転するかなと思いきや、月末になってみずほ証券が神戸製鋼所のレーティングを大きく引き下げたことで株価上昇がストップ。
この時、神戸製鋼所だけでなく日本製鐵とJFEの大手鉄鋼3社が目標株価引き下げの対象となっています。
本格的に株式投資をやり始めて2年が経ちますが、証券会社のレーティングほど信用できないものはないと個人的には思っています。
定期的に外資系・日系の証券会社がレーティングを発表していますが、この発表には証券会社・投資銀行のポジションに関する別の思惑があるのでは…と感じています。
話を戻すと、神戸製鋼所はレーティングが引き下げになってしまいましたが、このレーティング自体はそんなに影響はないのかなと思います。
それよりも8月上旬にある決算次第で8月にプラ転するかどうかが決まるのかなと思います。
そして、8月の目標は、住友化学と神戸製鋼所の利確と、売却益で20万円以上稼ぐこと、そして楽天証券に移行したNISAでアメリカ株をリサーチすることです。
一応、8月も住友化学と神戸製鋼所の利確を目標として掲げましたが、以前ほどプライオリティは高くないです。
というのも、全体の含み損が減り、ZOZOが利確できそうな目処が立ったことで無理してキャッシュポジションを増やす必要がなくなったからです。
それよりも、8月は20万円以上の売却益を稼ぎたいです。
今も年間200万円稼ぐ目標は変わっておらず、それをクリアする為にはそろそろ利確して稼いでいく必要があります。
また、少しずつ半年、1年以上持つような負の遺産も減ってきており、急落した株を拾い早めに利確する手法を拡大できそうです。
8月1日現在、まだ決算シーズンで好決算にも関わらず翌日株価が急落する銘柄はいくつかあるのでそういう株を中心に買っていき、反発したところで利確して小銭を稼いでいきたいです。
また、バリュー投資というか割安株も面白いかなと思っています。
現在90万円投資しているZHDですが、傘下にヤフーやLINEなど日々の生活に必須なサービスを保有している会社が去年から半値くらいになっています。
この他、神戸製鋼所など配当利回りが良いのにPERが4倍程度と優良企業でも割安な企業は思いのほか多くあります。
この手の株は株価が上がるまでにだいぶ時間がかかる可能性はありますが、大きく稼いでいくにはバリュー投資が効果的なのかなと思ったりしています。
最後に、8月中の課題としてNISA枠で買うアメリカ株のリサーチです。
基本的にはNASDAQ銘柄を中心に狙うつもりです。
特に、利上げの影響が大きいとされる半導体系。
半導体はピーク時からだいぶ下がっていますが半導体ニーズは今後も変わらないと思うからです。
ただ、リセッション入りとも言えなくない状態で今後更に市況が悪化する可能性があるのでタイミングが非常に難しいところです。
その為一度に大きく買うのではなく、時期を分散させて買おうかなと思っています。
まとめ
アメリカと比べれば今の日本株はだいぶ強いと言えると思います。
この機会に大きな含み損を縮小させつつ、コツコツ利確していき利益を積み重ねていきたいところです。
8月は20万円以上稼いでいきたいです。
ただ、アノマリーで言えば8月は休みが多く株安になりやすいとも言われているので個別銘柄ばかり見ずに市況全体をチェックしながら投資をしていくのが理想です。