昨年、節税にメリットを感じて個人事業主から法人成りをしました。
法人化のメリットは様々あるのですが、その分個人事業主よりも煩雑な処理が求められ、決算書と法人税申告書の作成は法人したばかりの会社には大きな負担です。
一般的には税理士に依頼をすることが多いですが、1期目の法人決算を何とか自分ひとりでやることができました。
税理士の顧問契約解除で月数万円を節約
現在は、税務申告に関しての税理士との顧問契約はしていませんが、法人を設立して半年間ほどは税理士がいました。
個人事業主では税理士との契約をしたことがありませんでしたが、法人化をすれば一人で経理・税務業務をやるという選択肢はないのかなと思っていたのでいくつかの税理士紹介サービスを利用してみることに。
ただ、実際に税理士と契約をしてみると、税理士を活用することはなかったですね。
期末決算まではだいぶ先でそれまでは税理士に依頼する仕事はほとんどありません。
せいぜい、設立から3ヵ月以内に決めなければならない役員報酬の算定くらいかなと思いますが、これも十分自分ひとりでできるかなと思います。
そんなこんなで1月末に税理士との顧問契約を解除することに。
これだけで毎月数万円の支出を節約することができますし、年間数十万円にもなります。
毎月安くない顧問報酬を支払っていたのがばかばかしく感じましたね。
ただ、法人の決算と法人税申告を自分一人でやるしかありません。
お金の節約は出来ましたが、決算・申告にかなりの時間と労力がかかってしまうのではないかなと不安がありましたが…実際はたいして大変ではなかったです。
MFクラウド会計で決算書の作成はたった1日。しかも無料
法人の決算には、決算書の作成と、税務申告の作成の2つのタスクがあります。
そのうち法人の決算は、借方・貸方に旅費交通費/未払金のように複式簿記で作成することが義務付けられています。
あくまで決算書の作成でいえば、個人事業主の青色申告65万円控除とやり方は同じです。
つい最近まででは決算書の作成にはエクセルで作成していたと思います。
どんな勘定科目なのか調べたり、作成したもののバランスシートなのに借方・貸方の残高が合致しない…など時間と労力、専門知識が求められていたと思います。
でも、今や決算や確定申告は、MFクラウド会計やfreeeのようなネット経由で利用できるクラウド会計が一般的です。
最近では個人事業主で使っている人も多いと思いますが、法人でも中小やベンチャー企業などでは最小限のコストと労力で経理・税務業務ができるということで利用している会社は多いです。
クラウド会計でメジャーなのがこの3つです。
- MF(マネーフォーワード)クラウド会計
- freee(フリー)
- 弥生会計オンライン
この中でも自分が法人決算で選んだのが、MFクラウド会計です。
無料期間中にMFクラウド会計とfreeeを使ってみたのですが、簿記や会計の知識が多少ある人にはMFクラウド会計の方が使いやすいと思います。
MFクラウド会計は、クレジットカードや銀行からデータ連携すると、そのデータが自動的に転記されてかなり楽です。
データ連携された仕訳の勘定科目などをチェックしながら、手元の領収書を次々に入力していきます。
決算書の作成でかかったのは、1日くらいでサクッと終わりました。
しかも、1ヵ月の無料期間中だったのでMFクラウド会計の手数料はタダでした。
クラウド会計によっては無料期間中に利用できる機能に制限がある場合がありますが、MFクラウド会計は決算書を作成できる機能は十分にあります。
ホントに、クラウド会計を使えば、それほど簿記や会計知識を持っていなかったとしても、自分ひとりで簡単に決算書を作成することができます。
法人税申告書作成は税務署の説明で簡単
法人とは言え、決算書の作成は個人事業主とほとんど変わりません。
個人事業主で確定申告をしたことがある人なら、決算書の作成はそれほど時間をかけずに作成できると思います。
ただ、大変といわれるのが、法人税申告書の作成です。
決算書・法人税申告書の提出期限の1ヵ月くらい前になると、管轄の税務署から申告書一式が送られてくるのですが、提出書類が多く、その書類のどこに何を入力すればいいのかさっぱり分かりません。
クラウド会計によっては法人税申告書の作成も延長でサポートしているのもあるみたいですが、MFクラウド会計は決算書作成のみです。
年間1万円ちょっとで利用できる申告書作成のソフトもありますが、安くないですしこれも自分でやることに。
書類と一緒に、案内が同封されていますが、何を言っているのかが全く分かりません。
法人税申告書作成の本を読むのも面倒で…。
管轄の税務署で簡単な説明とかしてくれないかなと期待して相談してみると、マンツーマンで申告書作成を説明してくれるとのこと。
事前に予約をし、作成できた決算書と申告書を持参して税務署に行ってみると、税務署職員が決算書を見ながら「この金額を申告書のそこに…」という感じで淡々と空欄を埋めていく感じです。
正直、入力された金額の数字が何なのかさっぱり分かっていませんでしたが、1時間弱で提出書類のすべての作成ができました。
この法人税申告書では、法人税と法人地方税を算出し、この数値をベースに別途都営事務所から送られてくる書類で法人都民税を計算して一通りの申告書作成は完了です。
決算書と申告書の作成はクラウド会計や税務署の力を借りれば思ってたよりも早く終わりました。
2期目も税理士をつけずに自分ひとりでやっていくつもりです。