8月は新型コロナウイルスが再び感染拡大し第7波となって感染者数は過去最多を更新。
再び経済活動が止まると思いきや、軽症で済むケースが多いらしく早々にアフターコロナへシフトしています。
現在、世界中で高インフレとなりアメリカだけでなく、ヨーロッパ各国も利上げを発表しています。
アメリカに至っては毎月発表されるCPI(消費者物価指数)が高水準を続けており毎月0.75%の利上げを実施している状況です。
日米の金利差は開く一方でついにドル円は24年ぶりに1ドル125円を突破。
また、ロシアによるウクライナへの攻撃は停戦するどころか、ロシアでは30万人規模の召集をかけており戦争がいつ終息するんでしょうか…。
もはや株価を押し上げる要素は一つもない気がします…。
アメリカがいつ本格的なリセッション(景気後退)に入るか分かりませんし日本株も厳しくなってきました。
そんな中で9月はどのくらい稼ぐことができたのか?スイングトレードとバリュー投資の結果や運用方針などをご紹介していきたいと思います。
ポイント
「DMM FX」は最大20万円キャッシュバック中!
目次
バリュー投資とスイングトレードの投資結果
【バリュー】日本郵船の株価が急落。含み損は30%弱
バリュー投資の9月の投資結果は、評価損益が-455,300円。
現時点のバリュー投資のポートフォリオは次の企業です。
- 東日本鉄道(JR東日本)
- 西日本鉄道(JR西日本)
- 住友化学
- 旭化成
- 良品計画(NISA枠)
- 日本郵船(NISA枠)
結局、今月も変化はありませんでした。
9月は中間配当の権利確定のイベントがありました。
3月決算企業の中間配当の権利が確定するのが9月末の権利確定日であり、その2営業日の権利付最終日(9月28日)に株主でいることで権利を確定させることができます。
その影響で先月から評価損益が70万円も下落してしまいました。
一般的には権利付最終日にかけて株価が上がりやすく、権利落ち日以降は株価が下落しやすい傾向にあります。
特に、配当利回りが良い銘柄は権利落ち日以降に10%近くも下がることがあるのでバリュー投資・スイングトレードの保有銘柄で権利確定前に利確するか、持ち越しするかの判断が求められていました。
中でも、日本郵船や商船三井(スイングトレードで運用中)の2社に関しては権利確定前に利確するか迷いました。
というのも、それぞれの配当利回りが約16%と全業種の中でもトップクラスだからです。
権利付最終日までに利確すれば中間配当金を貰えない代わりに株価急落の影響を受けずに済みますし、逆に持ち越しすれば配当金を貰える一方で株価急落の影響を受けます。
日本郵船と商船三井の社長がそれぞれ海運バブルは終わるみたいな発言をそれぞれされていたせいで9月半ばから株価は下落気味になりどちらも含み損の状態になっていました。
今回は損切りも検討したくらいです。
最終的には、中間配当金を確保した上で株価が反発したタイミングで損切りないし利確というプランで持ち越しました。
権利確定を選んだ結果、日本郵船と商船三井の評価損益率は-30%弱です…。
権利落ち日には問答無用で株価が急落しどちらも13%前後下がりました。
翌日以降も株価が下がり気味でまさに下落トレンドと言った感じです。
日本郵船は株式分割を実施したことで流動性が高まり株価が上がると期待していたんですが、今のところその気配はなしですね。。
ただ、バッドニュースだけでなくグッドニュースもあありました。
これまで負の遺産となっていたJR東日本・西日本の株価が上がってきました。
JR東日本とJR西日本には新型コロナショック直後に反発すると考えてほぼ同時期に530万円程度を投資しました。
今年になってwithコロナで旅行ニーズが増加しGOTOトラベルのような旅行の補助金の支援があったものの夏頃まで株価がなかなか上がっていませんでした。
でも9月になってから本格的に旅行ニーズが回復したせいか、JR東日本・西日本の株価が上昇。
現在の損益率は、JR東日本が-10%前後、JR西日本が-20%弱です。
直近の決算では3年ぶりに営業黒字となり通期でも黒字になればプラ転になってくれるはずです。
住友化学と旭化成は引き続きプラスですが、2年3ヵ月も保有しているのでピーク時の株価に回復するまで売却すらないつもりです。
そうすればかなりの利益になってくれるはずです。
【スイングトレード】欲張ってリクルートやルネサスエレクトロニクスの利益を逃す
スイングトレードの9月の投資結果は、売却損益が11,160円、評価損益が-1,923,135円。
9月末現在で保有している銘柄は次の通りです。
投資額が大きい順に並べると、
以上、14銘柄です。
9月は10万円以上の利確をすることができました。
9月に利確した銘柄は、HISとメルカリです。
HISは去年の11月頃に買い始めた株ですが思惑通り反発せずに10ヵ月以上も抱えることになってしまいました。
ですが、8月頃から株価が上がり始め9月にちょいちょいプラ転するようになり9月半に利確。
本当はもう少し粘ろうと思ったんですが、別の銘柄で失敗した経験があったので9万円くらいの利益で売却。
メルカリは9月に2回利確しています。
どちらも100株の利確で1万円前後の利益なので個人的には一番運用利回りが良い銘柄です。
メルカリは何もない時も一旦下落すると5〜7%近く下落するのでそのタイミングで参入し反発した時に利確を狙って運用しています。
9月後半にもメルカリを200株購入しているので反発時に利確したいところです。
その他、保有銘柄はほとんど先月よりも含み損が拡大している状況です。
厄介なのは含み損が約20%を超えた良品計画、商船三井、ZHD、パナソニックです。
特に、投資額が小さい商船三井と多少の期待があるZHDを除いた良品計画とパナソニックです。
現在の良品計画への投資額は150万円弱、含み損は47万円弱。
株価は一向に上がる気配はなく、決算も悪く、今のままではプラ転する要素はほぼないです。
正直損切りしたいところですが、判断が遅すぎます。
今考えているプランは、一部を損切りし保有数を少なくした上で数百株をナンピン買いし平均取得価額を大きく下げるやり方です。
出来れば損切りしたくないのですが、平均取得価額を大幅に下げるには相当の株数が必要で現状維持だと300株程度ナンピン買いしても効果は薄いです。
また、パナソニックに関しては投資額が90万円、含み損は17万円です。
全て損切りしても大した損失にはならないものの出来ればプラ転させたいので良品計画と同様に一部損切りしてナンピン買いを考えています。
ソニーとかなら個人的に大好きなブランドなので応援したいですがパナソニックは…。。
ZHDに関してはヤフーとLINEの2大サービスを保有しているのでなぜ下がっているのか不思議です。
日本を代表するザ・ITサービス銘柄だと思っているので時々ナンピン買いしつつじっくり待ちます。
商船三井に関しては損益率は-30%弱と大きいですが、含み損は10万円弱です。
既に9月末の権利確定で3万円の中間配当金を獲得しているので差し引き7万円です。
海運バブルは終わりに近いとは言え、期末配当への期待と割安すぎるので株価は反発してくれると考えているのでその時に損切りするかもしれません。
スイングトレードで大きな反省なのが、リクルートとルネサスエレクトロニクスです。
9月前半にはどちらもプラ転し、リクルートは15万円プラス、ルネサスエレクトロニクスも数万円のプラスとなっていました。
ここで売却していれば20万円以上の利益になっていたんですが、どちらも需要は続くと欲張った結果、株価が急落しマイ転です…。
ルネサスエレクトロニクスはアメリカの利上げの影響もあってか株価が下落していく一方で含み損が11万円です。
そもそも、バリュー投資とスイングトレードで分けているので運用期間が違うからです。
スイングトレードは早ければ1週間以内、長くても2、3ヵ月くらいで利確…をイメージしていましたが、現状では住友化学や神戸製鋼所は保有して1年も経過してしまいました。
なぜ、スイングトレードなのに結果的に運用期間が長くなったかというと、損切りを一切行わないことと、去年までは高頻度にナンピン買いを行っていたからです。
現状も積極的に損切りしない方針ですが、ナンピン買いの頻度を大きく開けることで年内に投資した株はだいぶ成績は良いです。
メルカリやオリンパス、スノーピークのように短期間に売買を繰り返している銘柄もあります。
9月の振り返りと10月の投資目標と運用方針
アメリカの利上げと止まぬウクライナ戦争で10月も大変そうなマーケットの予感です。
アメリカは毎月の利上げによって政策金利は3.25%です。
これが2023年には4.75%〜5%近くまで上昇するとの見通しもあり、株式投資には大きなマイナス要素です。
CPIの発表や利上げの度に株価が急落。
株価は半年後の情報を織り込んでいると言われていますが、今後も利上げの度に株価急落の可能性が高く、アメリカ株は更に下落しそうな予感です。
実際、アメリカ株はあともう少しでコロナショックの水準まで下がっています。
アメリカ及び主要各国で利上げしていく中で、日本では今後も金利を引き上げることはないと日銀は発表しています。
黒田総裁によれば日本経済は回復途中にある為に今後も金融緩和措置が必要とのこと。
この金融方針により、今後も円安が続き商品の更なる値上げが増えていき消費者生活にも少なからずの影響がありそうです。
ただ、日銀の利上げをしない方針は、日本株を運用する自分にとっては安心材料となるニュースでした。
というのも、平常時でも日本株は安くなっていますが、もし国内でも利上げが実施されれば株価が急落するのは必須です。
各国の利上げに続くのかなと予想していたのですが、今後もゼロ金利政策を続けるというニュースはホッとしました。
結局、ZOZOは9月中に一度もプラ転しませんでした。
ZOZOを利確し浮いた150万円以上の資金を使って良品計画へのナンピン買い資金として使うつもりでしたが…。
ただ、上がりもしなかったですが下りもしなかったので10月にはプラ転する機会があるのかなと思っています。
この時は欲張りせずに利確していきたいです。
また、アメリカ株への投資ですが、9月に購入しなくて良かったです。
上述の通り、利上げの度に株価が急落しており本格的にリセッション入りする気配もあるので無理にアメリカ株に投資する必要はないと考えるようになりました。
そもそも、年内にアメリカ株に投資と考えたきっかけは120万円のNISA枠を使っていないので全額をアメリカ株に投資しようと思ったからです。
ですが、年内だけでなく来年もアメリカ株は下落する可能性がありそうなのでNISA枠で全額アメリカ株に投資をするのはせずに、一部を日本株に投資する方向で考えています。
そして、10月の目標は、売却益で10万円以上を稼ぐこと、ZOZOを含めポジションを減らすこと、そしてNISA枠で運用する日本株を探すことです。
2022年の投資の年間利益目標は200万円に設定していました。
9月末時点での期末配当金を合わせた利益は120万円ちょっとです。
これに中間配当が35万円入ると仮定すると、155万円になるので残りは45万円です。
残り3ヶ月50万円近くを稼いでいくのはちょっと厳しめですが、なるべく目標値に近づけたいのでなんとか毎月10万円を確保したいところです。
日本株も先々月くらいまでの勢いが無くなりアメリカ株の影響を受けて下落トレンドになりそうな予感がしています。
なので新規で大きく投資をする方法はなるべく取らず、保有している株と反発狙いの株の利確でコツコツ稼いでいくつもりです。
一度プラ転したリクルートとルネサスエレクトロニクスが上がってくれれば結構な利益を得られるので期待したいところですが厳しいような…。
それよりも急落した株を買って5%くらい上昇した時に利確する短期売買を繰り返したいです。
今は初期投資を20〜30万円にしていますが、場合によっては50万円程度にトライしても良いかもしれないです。
上述した通り、アメリカ株の雲行きがかなり怪しくなってきているので10月以降の日本株も注意が必要な気がしています。
株価急落に備えてポジションを300万円くらい減らしていきたいです。
現在、スイングトレードで1300万円ちょっと投資をしているので1000万円程度に抑えキャッシュを確保しておきたいところです。
投資金額が大きい銘柄でプラ転まであともう少しなのがZOZOです。
ZOZOを売却できれば160万円キャッシュが作れます。
数ヶ月というか去年くらいから言っているような気がしますが、まだ住友化学と神戸製鋼所の2社を保有しています。
どちらも投資をし出して1年以上も経過しています…。
9月中ばまではどちらも損益率が-10%弱でプラ転までもう少しという状況でしたが、9月末時点では住友化学が-12.625、神戸製鋼所が-14.44%です。
正直、数ヶ月以上もレンジ相場にある状態なのでプラ転するほどの期待はできず、おそらく2023年も保有している気がしてきました。。
最後に、NISA枠で運用する日本株をリサーチしタイミングが良ければ投資をしていきたいです。
過去にNISA枠で購入した銘柄として、JR東日本、良品計画、日本郵船と、高掴みし全てマイナスです。
NISA枠は損益通算ができないので損切りするオプションもないので今回はこの失敗を活かした銘柄選択をするつもりです。
現在考えている条件としては、株価が〜3,000円くらいまでの価格でテクニカル・指標ともに割安なもの、配当利回りが高いかビジネスが上がりそうな株を狙いたいです。
特に重要なのは、これ以上下がらないというような株です。
ちょっと株価の条件がオーバーしているんですが、エムスリーはずっと気になっています。
1ヶ月くらい前から反発していますがピーク時と比べるとまだ安いので興味ありです。
まとめ
(2023年開業に向けて工事中の麻布台ヒルズ)
アメリカ株は今後も更なる利上げでまだまだ下落していくような気がしています。
実体経済はそこそこ強いとは言え、GDP2期連続マイナス成長でリセッションの状態です。
次の第3四半期のGDP発表は10月27日の予定であり、高インフレ3Qもマイナス…なんて場合もあるかもしれません。
もし、3期連続GDPマイナスとなれば本格的にリセッション入りになると思うので、そうなれば日本株への影響も大きいはずです。
今自分にできることは、株のポジションを減らしキャッシュを増やしておくことです。
10月に関しては欲張らずプラ転した銘柄があれば利確し、短期売買の頻度も少し抑えるかもしれません。
ナンピン買いが必要な良品計画やパナソニック、ZHDに関してはGDP発表を待ってから買っても良い気がしてきました。
次の投資報告ブログを更新する時にはGDPが発表されているのでアメリカ株がどうなっているか…。
せっかく、新型コロナが緩和されアフターコロナ銘柄が上向いてきたので無事にGDPがプラス成長になってほしいところです。