2015年12月末に会社員を退職し、2016年1月からフリーとして仕事をし始めました。
現在では売上も好調で麻布にも引っ越しをすることができましたが、最初の1年目はホントに大赤字でした。
自分の苦労話も踏まえて、これから起業・独立する際に準備しておくべきお金について考えてみたいと思います。
どんなビジネスでも1年目は生活費含め赤字はつきもの
アベノミクスから4年くらいが経ちますが、それ以前では考えられないほど日経平均株価が高くなっています。
トヨタ自動車は2018年3月期で、連結純利益が過去最高の2.4兆円に達する見通しです。
アメリカの減税や円安の要因があるとは言え、業績好調な民間企業は多いのではないでしょうか。
この好景気のタイミングをきっかけに、会社を退職し、独立や起業を目指している方も多いはずです。
2016年に独立をしたきっかけの一つに、2020年開催の東京オリンピックがありました。
いわゆるオリンピック需要で少なくとも2020年までは景気好調のトレンドになると考えていたので、独立を後押ししてくれました。
とは言え、好景気の中でも実際にゼロからビジネスをしてみると、うまくいかないんですよね。
今振り返ってみると、ホントに売上・利益の予想が甘かったな…と思います。
ビジネスであるメディアの運営自体は、費用がほぼかからないのでビジネス自体が赤字ということは今までありませんでしたが、メディア運営による広告収入から生活費を引くと毎月が赤字でした。
結局、2016年は一度も黒字になる月はありませんでした。
メディア運営のようにWeb系は費用がほとんどないですし、自宅やカフェ・図書館などで作業することができますが、飲食店や雑貨屋などは多額の初期投資が必要になるので、ビジネスで黒字はおろか、赤字からのスタートがほとんどだと思います。
どんなビジネスで起業するかによって、スタートラインは変わるものの、どのビジネスも1年目は生活費をカバーできると考えない方が良い気がします。
ちょっと極端かもしれませんが、1年間ビジネスの売上がゼロという前提で考えるべきだと思っています。
起業や独立には1年分の生活費を貯金しておくべき
会社を退職してから自分でビジネスをするようになり、2年ちょっと経ちました。
振り返ってみると、退職前に1年分以上の生活費を貯金しておいて良かったなと思っています。
きっと、起業や独立をする時には大まかでもビジネスプランを立てるかと思うのですが、当初のプランでは半年後には生活費を含めて黒字になっている予定でした。
それが1年経っても赤字のままになってしまい、毎月少しずつ貯金を取り崩しながらの生活が続きました。
幸い、売上がゼロということはなかったので、生活費全額を貯金から出すようなことはありませんでしたが、1年間で結構貯金を使ってしまいましたね。
また、当初想定していなかったお金も色々あり、予測ができないことが起こる可能性が高いので、それに備えてしっかりと貯金をしてから独立をするべきだと思います。
また、自分の中で貯金が〇〇〇万円を切ったら、ビジネスを諦め転職活動を視野に考えよう…という撤退ラインを設けておくのも大切な気がします。
永遠と赤字のままでは生活を続けるのは不可能なので、基本的には転職活動して会社員として働くのが一般的です。
転職活動は準備を含めて早くても入社までに3ヵ月は時間がかかりますが、転職先での仕事と今までの経験を結びつけることができないとなると未経験での転職となり転職期間が長引いてしまう可能性があります。
ゼロからビジネスを始めるなら前もって貯金をしっかりとしておくべきです。
ホントに、何があるか分かりません。
突然、景気が悪化するかもしれませんし、病気やケガがあるかもしれません。
起業や独立においてはまず第一にお金の余裕が大切だと思います。
スタートした時には、様々な不安やストレスがあるはずですから、少しでも貯金が十分にあれば多少心配も減り、焦らずじっくりと良いビジネスに発展できると思いますよ。