国内外の数多くの業界の中でも高い関心事が投資銀行。
給料や選考、働き方、オフィス環境など知りたいことは新卒や中途など就活生を中心に多いと思います。
でも、投資銀行で働く人間は少なく、忙しいからなのかSNSやブログで情報発信する人は稀です。
ということで、興味が高そうないくつかのテーマについて外資系投資銀行についてご紹介していきたいと思います。
今回は、英語力。
グローバルで働いているイメージが強く帰国子女が多いイメージを持つ人も少なくないはず。
どの程度の英語力で働くことができるのか?新卒や中途ではどの程度の英語力が必要なのかご紹介していきたいと思います。
書類やトレーニングは全て英語
自分が勤める投資銀行は噂だと、業界一で英語を使う会社らしいです。
それを面接中に聞いていましたし部長は外国人だったので入社するまでビジネス英語のフレーズを覚えまくっていました。
日本人同士でも英語でやり取りをすると聞いていたほど。
でも実際は日本語でのやり取りがほとんどでした。
部門に外国人が数名いますが、日本語が話せる人もいますし、部長はそこまで話す頻度は多くないので英会話で本当に困ったシチュエーションは入社して2ヵ月半経った時点ではありません。
英会話が苦手な自分にはホントによかったです。
とは言え、バリバリの外資系企業。
資料やマニュアルなどドキュメントは全て英語ですし、コンプライアンスなどのトレーニングも英語オンリーです。
投資銀行はコンプライアンス意識が高いので様々なトレーニングを受けさせられるのですが、正直ほとんど分かっていません…。
メールも英語8割みたいな感じです。
日本人同士でもいつ外国人に展開するか分からないので、英語でやり取りすることの方が多いです。
自分が言うのもなんですが、急いでいるせいか面倒なのか文法が雑なメールが結構あるのですごく短文でも英文解釈レベルに時間をかけることもちらほら。
そして、チームのトップは外国人。
月に2回はOne on Oneで打ち合わせをしたり、月次の会議があるのでガチな英語を使って仕事をしています。
TOEIC740点で英語面接がダメでも転職できた
投資銀行に提出した履歴書に記載したTOEICのスコアは740点。
しかも外資系で働いた経験は10年以上前であり、海外駐在などの経験もゼロ。
それでも何とか書類選考を通過することができました。
これは京大MBAがプラスに働いたおかげかなと思っています。
このバックグラウンドがなければ落ちてたはず…。
選考では複数回の英語面接をしました。
想定問答集を作り、全て暗記して挑みましたが、リスニングがダメダメで相手が何を言っているのか聞き取れず、まともに回答できたのは2,3くらいです。
英語面接の後に上司となる人から英語が苦手で大丈夫かとの質問を受けましたが、勉強する意欲はあると回答。
ここで弱気だったらダメだったと思います。
外資系投資銀行とは言え、英語オンリーではないですし、最低限の英語力さえあれば仕事ができなくはないので、英語力がない人にとって大事なのは気合や猛勉強する意欲だと思います。
あまり英語を使わない部門・職種もある
投資銀行は部門を大きく、フロント・ミドル・バックオフィスの3つに分けることがあります。
フロントは投資銀行部門やマーケット、ミドルはリサーチやリスク管理、バックオフィスは経理やテクノロジー、広報、人事などです。
この中でも比較的、英語を使う頻度が少ないと言われているのがフロント、特に投資銀行部門です。
投資銀行はM&Aや資金調達のサポートなどを行う部門ですが、基本的に顧客は日本企業だからです。
その為、外国人でも日本語がペラペラの人も多く、先日ガイアの夜明けでゴールドマンサックス内部が映し出されましたが、日本のヘッドも流ちょうな日本語を話す外国人でした。
一方で、最も英語力が必要と言われるのがバックオフィスです。
TOEICは最低でも900点以上と言われていますし、自分の部門には帰国子女の方が大勢います。
英語を苦手としているのは自分だけなのでホントになぜ採用されたのか不思議…。
バックオフィスが英語をより多く使う傾向にあるのは、サポートファンクションがグループ全体やAPACなどに集約されており、日常的に海外の人とやり取りをするからです。
ところで、投資銀行の求人を見ると、ビジネス英語などの記載が必ずあります。
仕事では英語を使う機会はほとんどないのかもしれないけれど、採用側としては高い英語力もあってほしいのが本音です。
ビジネス英語をどの程度と表現するのは難しいですが、TOEIC800点くらいあれば英語力だけで落とされることはないように思います。
ちなみに、同じ部門でも中途採用で入社した人間より新卒で入社した人の方が高い英語力を持っている傾向があります。
というのも、新入社員は入社直後の研修で1ヵ月ほどニューヨークやロンドンなどで研修を受けるだけの英語力を求められるので、投資銀行部門で採用される人も高い英語力を持っています。
その点、中途採用ではオンラインでのトレーニングはあるものの、海外に行って研修するのは稀です。
まとめ|英語を学習する意思がないと辛い環境
高い英語力がなかったとしても、部門・職種によっては転職できるチャンスがあると思います。
TOEIC740点で英会話力がない自分が言うので信じてもらいたいですw
現在はプライベートでDMM英会話を毎日やっているので外人慣れもしていますが、当時はオンライン英会話を受けたことがなかったので英語面接はめっちゃ緊張していました。
それでも熱意が伝わったのか投資銀行で働けることができました。
ただ、選考時に言われましたが、英語を学ぶ意思がないと投資銀行で働き続けるのは辛いです。
毎日、英語のメールばっかりですし、困った時のヘルプデスクも英語で伝えなければなりません。
仕事で悩み事があっても部長は外国人なので英語で伝えるしかない環境です。
ちなみに、英語を学ぶ意思と書いたものの、日系企業でサポートしているようなTOEICの受験料や英会話の補助などのサポートはありません。
せいぜい、会社が提携している福利厚生サービスでDMM英会話3か月15%オフみたいなのがあるくらいです。
毎朝、出勤前に1時間半ほど英語学習を作っていますが全然足りない…。
帰宅後にはオンライン英会話なのでざっくり2時間。
土日は3時間弱を目指して勉強を継続中ですが、スロースピードです。