国内外の数多くの業界の中でも高い関心事が投資銀行。
給料や選考、働き方、オフィス環境など知りたいことは新卒や中途など就活生を中心に多いと思います。
でも、投資銀行で働く人間は少なく、忙しいからなのかSNSやブログで情報発信する人は稀。
ということで、興味が高そうないくつかのテーマについて外資系投資銀行についてご紹介していきたいと思います。
今回は、未経験での転職。
憧れを持っている方もいると思うので他業界から投資銀行に挑戦したいと考えている人も少なくないはず。
果たして未経験で投資銀行に勤めることは可能なんでしょうか?
専門知識・経験があれば未経験でも転職可能
最初に実体験として、自分は業界未経験から投資銀行に転職することができました。
しかも業界だけでなく、職種も未経験で何もかも初めてのスタート。
未経験というのは何をもって経験なしというのかにもよると思います。
例えば、投資銀行部門志望でメガバンクやコンサルティング会社でM&Aアドバイザリーの仕事をしているケース。
投資銀行自体は未経験でも、M&Aを本業にしているコンサルなどでは経験ありと分類されるのかもしれません。
もしかしたら、専門性と知識で同業他社からの転職よりも高く評価されるケースもあると思います。
だから、未経験と言っても業界が初めてなのか、職種が初めてなのかで意味が大きく違ってくると思います。
投資銀行の中でも一番、中途採用の募集が多い投資銀行部門は他業界でも意外に関連業務があるような気がします。
メガバンクやコンサル、FAS、監査法人、弁護士…。
実際、前職がこれらの人で今は投資銀行で働いている人を知っています。
今回は投資銀行部門を例にしましたが、会社には経理や人事、広報などのサポートファンクションもあるので、事業会社でも長い勤務経験があれば投資銀行で働けるチャンスはあるはずです。
未経験でもポテンシャル採用で転職は可能
投資銀行への転職はライバルも多く難易度は相当高いです。
その為、未経験とは言え職種で何らかの業務経験があることが望ましいと思います。
では、前職が他業界の上に、職種も未経験の場合には転職はできないかと言われれば、ポテンシャル状況によっては可能性があると思っています。
各社のホームページを見ると、様々な求人を募集しています。
株や債券の売買などを行う資本市場部門などは金融機関での経験を必須としているところがほとんどですが、投資銀行部門やバックオフィスでは未経験でもエントリーが可能な募集をちらほら見かけます。
ある外資系投資銀行のIBDの募集要項の必須条件は下記のようなものでした。
- 日本語と英語の語学力
- 分析力
- プレッシャーや期限に対してパフォームができること
- チームプレイヤーであること
- 抽象的な思考能力
- 高いプロ意識と倫理基準にコミットすること
これを見ると、M&Aアドバイザリーのような業務でも一切、職種について言及はありません。
未経験でも高いパフォーマンスを出せる人はチャンスがありそうです。
また給与面でも未経験にはオファーしやすい事情もあると思います。
前職が高年収だとそれに見合う報酬を出せずに断念してしまうケースがありますが、未経験であれば大半の人が投資銀行の給与水準よりも低いと思うのでオファーを出しやすいです。
ところで、投資銀行への転職には、どの部門の求人でも共通しているのがそれなりの英語力です。
英語が多少苦手でも転職することは可能ですが、TOEICやTOEFLなどのスコアが高いほど有利になるのは間違いないです。
詳しくは外資系投資銀行に必要な英語力は?をご覧ください。
まとめ|未経験でも投資銀行に転職の可能性はあり
未経験と言っても、投資銀行に関連した経験があれば他業界から転職はできると思います。
投資銀行は中途採用の方が割合は多く同業他社からの転職が一般的ですが、業界自体が狭いので外から採用していくしか方法はありません。
投資銀行に関連した職種として弁護士や監査法人、FAS、戦略コンサルなどをイメージしますが、この職種もマイナーです。
だから、投資銀行が採用を積極的に行うにはさらに幅広い職種から人を集めている傾向にあると思います。
それこそ、事業会社でM&Aに携わっていたり、事業企画で働いていた経験、あるいは外資系企業での勤務経験だけでも評価されるのかもしれません。
また、職種が未経験でも若手を中心にポテンシャル採用のチャンスはあります。
英語力とそれなりの実績さえあれば投資銀行で働けるかもしれません。
英語力と記載しましたが、TOEIC740点の自分でも入社できたくらいなので部門によっては全然チャンスがあると思います。