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Amazonの障害者採用の募集・求人状況
現時点で、複数のポジションにて障害者採用を行っています。
後にクローズしてしまうポジションもあるかもしれませんが、今のところあるのは下記の通りです。
- Associated Business Operations Generalist-Business Development Strategy and Operations
- データセンター設備運用テクニシャン、Data Center Engineering Operations
- クラウドサポートエンジニア/Cloud Support Engneer
- General Operation for Partner Architect
この中でもなぜか、3件求人が重複している「Associated Business Operations Generalist」の応募条件がこちら。
• ビジネスレベルのPCスキル(Eメール、Slack、Word、Excel、PowerPoint)
• タスクに優先順位をつけて対応することができ、進捗を管理して報告できること。
• Excelのピボットや関数など使用してレポート作成ができること。
• 自ら新しいツールの活用方法などを学ぶ意欲が高いこと
• 庶務や雑事にも前向きに取り組めること
(引用:Amazon)
応募条件として、基本的なPCスキルさえあれば応募することは可能です。
Preferred Qualificationsとして、業務に意欲的に取り組める人や英語力中級を求めています。
転職活動していた時にこの求人をエントリーし、最終面接まで進んだことがあります。
感想としては圧迫面接でした…。
ありきたりな回答をすると、すぐに突っ込まれます。
また、クラウドサポートエンジニアはAmazonの中でも高収益なAWSを支える職種です。
一見すると、理系かつエンジニア経験しかエントリーできなさそうですが、基本的なITスキルを持っていれば文系で業界未経験でも応募は可能です。
噂によると、年収は700万円~とか。
文系でもITパスポートや基本情報技術者試験合格者にはチャンスがあるポジションだと思います。
Amazonは障害者数を500人以上採用すると予測できます。
去年から見る限り、障害者採用は通年で募集していると思います。
同じ業界では、マイクロソフトも少し特殊なポジションで通年採用していますし、アクセンチュアやセールスフォースドットコム、オラクルなども障害者採用をよく見かけます。
Amazonは複数のポジションで募集されていましたが、基本的には一般事務を行うスキルになっていきます。
IT・クラウド業界の障害者数や業界分析について詳しくはこちらをご覧ください。
Amazonで必要なスキル・資格
必要なスキルとしてPCスキルや基本的な英語力、コミュニケーション能力があると便利です。
PCスキルはエクセルだと関数のVlookupやPivotを使いこなせると中級レベルとして言っても良いと思います。
また、パワポでスライド作成できるとアピールになると思います。
英語力に関しては必須ではないものの、外資系企業が多いコンサル業界では社内のツールが英語であったりしますし、同僚が外国人というパターンもあり得ます。
もし高い英語力があれば翻訳という仕事もあるので幅が広がります。
また、一般事務として経理や人事の仕事をすることが多いので簿記2級を持っていると有利です。
経理はもちろん、人事でも給与支払いなどで簿記の知識は必要になっていくので汎用性が高い資格試験です。
そして最後に、コミュニケーション能力が最も大事になってくると思います。
仕事の進捗状況を定期的に報連相していくことで安心して仕事を任せて貰えるようになりますし、チームへの貢献にも繋がっていきます。
仕事で悩んだらすぐに周囲や上司に相談です。
ハイキャリア転職サービス
ハイキャリア転職向けに、ビデオ通話のコンサルティングやレジメ添削・面接対策、ハイキャリア求人のご提案などをサポートしています。
外資系投資銀行に内定を貰った経験と人事でのノウハウを生かしてアドバイスを行っていきます。
>>https://bizmowa.com/jp/
障害者採用の選考|書類選考と面接対策
障害者採用でも基本的に一般転職と同じ選考フローで行われることが一般的です。
最初に書類選考があり、それを通過すると面接があります。
最近だと1次面接はZoomなどビデオ通話で行うことが多くなっています。
応募者にとってはオフィスまで足を運ぶ必要がなくなるので負担も小さいですし、その分より多くの企業にエントリーすることができるようになりました。
書類選考で必要な書類は、履歴書と職務経歴書を準備します。
どちらかの書類で障害の状況について記載したほうが親切です。
書類選考通過率は一般転職よりも高いと言われており、実際に私が転職活動した時も外資系投資銀行は全て通過という感じでした。
面接回数は2回から3回くらいが一般的です。
企業によっては障害者の方に何度もオフィスまで何度も足を運んでもらうのが申し訳ないという理由で、1日で全ての面接を行うタイプもあります。そのようなケースの面接の場合、ハードですけどすぐに結果が出るので短期間で結果が出ます。
面接の質問内容も基本的には一般転職の方と同じです。
ただ、唯一違うのは障害の状況についての質問があることです。
現在の病状や通院しているかどうか、服用しているかどうか、合理的配慮など、障害者採用ならではの質問もあります。
外資系企業の場合、応募書類に英文履歴書と言われるResume(CV)を提出する必要があります。
応募の際には履歴書と職務経歴書と一緒に提出するのが一般的です。
また、面接では英語で行うケースもあります。
私のように英語が苦手でも気力で乗り切ることも十分に可能です。(詳しくはこちらをご覧ください。)
応募から内定までの期間
応募から内定までの期間は企業によって大きく異なり、1ヵ月から3ヵ月くらいです。
外資系投資銀行に内定を貰った私のケースだと、内定まで3ヵ月、給料などのオファーは3ヵ月半以上も時間がかかりました。
一般的に面接回数が多くなると、内定までの期間が長くなる傾向にあると思います。
面接は1次面接が人事、2次面接以降はビジネスサイドで行うことが多いです。
中でも人事での選考が一番時間がかかるかもしれません。
一方で配属先の部門の面接だと一緒に働ける人かどうかという基準が大切にされやすいので、結構早くに判断される傾向にあります。
転職活動だと一番理想的なのが内定時に複数の企業から内定を貰って比較検討することです。
企業によってプロセスが全然異なるので内定先から期限切れとなってしまうこともよくあります。
ただ、同業界だと他社の選考が進んでいることに言及することで選考を速めてくれることが結構あります。
面接でよくある質問の中に、「他社の選考状況は?」というのがあるので、急いでほしい場合などには状況を話せばよいと思います。
また、外資系企業の場合には日系より内定までの期間が長いことが多いです。
選考の判断を日本だけでなく、APACやグローバルで行うケースだと、どうしても時間はかかります。
この際に、既に給与は決めているので予算内で通るかどうかの調整もあります。
最近だと日系でも職歴をリサーチするリファレンスチェックを行う企業がありますが、外資系企業ではバックグラウンドチェックを行う企業は多いです。
バックグラウンドチェックは、応募者の履歴書や職務経歴書に虚偽記載がないかどうか、前職の仕事ぶり、学歴、住んでいた場所など過去に遡って経歴を調査することを言います。
バックグラウンドチェックは結構お金がかかる為に外資系でも必須というわけではありませんが、給与水準が高い企業の場合には行うことが多いです。
バックグラウンドチェックはリファレンスチェックよりも時間がかかり、1,2週間くらいが一般的と言われています。
でも、外資系投資銀行では1ヵ月半もバックグラウンドチェックに時間がかかりました。
実際の仕事と働きやすさ・環境・給料
経験がある方でも新しい職場になれるまでに時間がかかるので、メンターやOJTを付けて相談しやすい環境を作ってくれる職場もあります。
周囲から孤立というのが障害者にとって悩みの一つだと思うので、そのようなシステムがある会社だと早く慣れることができます。
この辺りは面接時に聞いてみると良いと思います。
面接時に障害の状況や合理的配慮を聞いているとは言え、具体的に仕事内容が決まるのは入社してからだと思います。
その人の様子を見つつ、入社後の面談を通して何が得意で何が苦手かなどをヒアリングし、仕事内容を調整していきます。
障害者の方が働きやすい環境を作っていくには合理的配慮が重要になっていきます。
面接時に合理的配慮について聞かれますが、大事なのは入社直後の面談での合理的配慮について明確にしておくことです。
ここで曖昧にしておくと、特別の配慮を貰うことなく働くことになります。
職種や業界が未経験の方は事前に仕事内容や入社前までに準備しておくべきことを把握しておいた方が良いです。
障害者は一般社員よりも給与が低いことがほとんど
働きやすさと同時に、給料も大きく関わってきます。
給料が高くなればその分求められる仕事のレベルも高くなっていきます。
基本的に、障害者採用で入る方の多く方の給料は一般社員よりも低いのが現状です。
障がい別の平均給与は、身体障害者が21.5万円、知的障害者が11.7万円、精神障害者・発達障害者が約12.5万円と明らかに低いです。
大半は新卒の給与よりも低く、年収300万円でも良いくらいです。
それでも、障害者に年収1000万円以上を出す会社も一部あります。
例えば外資系投資銀行は障害者でも給与は高く、私も毎月ボーナスのような感覚の給料を貰っていますし、半年間の契約が終了し正社員になった時には年収が数百万円アップしました。
投資銀行だけでなく、外資系企業は比較的、給料や福利厚生などでも一般社員との区別をなくそうという考え方が浸透しており、日系よりも給料は高めです。
ただ、その給料は内定を貰うまでほとんどのケースで分かりません。
最初からポジションや仕事内容が明らかの場合には給料が明示されている求人もありますが、ほとんどの求人には年収300万円~のような曖昧な記載が多いです。
最初から最低いくら以上欲しいという人の場合には、面接でどの程度貰えるのか確認しても良いと思います。
ハイキャリア転職サービス支援
2024年4月から障害者雇用として外資系投資銀行で働いています。
障害者転職したのも初めてであれば、投資銀行業界も初めてでしたが、アラフォーの私でも第一志望の企業に内定を貰うことができました。
平均年収が2000万円~3000万円の投資銀行業界だけあって、給料は毎月ボーナスに近いような金額を貰っています。
入社5ヵ月弱で正社員になれる可能性が出てきました。
今回の転職活動では外資系投資銀行をはじめ、コンサルや外資系IT企業、メーカー、ベンチャーなど幅広い業界・職種で就活を行いました。
様々な条件の中で狙っていたのは年収450万円以上の求人です。
障害者の平均年収が150万円から250万円と言われている中で、高い給与水準ですが、意外にその条件にマッチした求人は多かった印象です。
実はハイキャリア転職のハードルは思いのほか、高くありません。
一般事務の経験があればほとんどのハイキャリア転職にエントリーが可能です。
そして私は今、外資系投資銀行の人事部で人事労務や障害者採用の仕事を行っています。
転職活動の体験談をベースに障害者採用のハイキャリア転職サービスを始めました。
転職支援サービスとして、コンサルティングやレジメ添削・面接対策、求人紹介などを行っています。
サービスは私が運営するBizMOWAで提供致します。
お問い合わせは直接、BizMOWAの公式ホームページからして頂くか、下記のお問い合わせフォームからでも受付可能です。